LCMS-8050
トリプル四重極型LC/MS/MSを用いたエビおよび鶏卵抽出液中のクロラムフェニコール分析
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はじめに
クロラムフェニコールは、広範な抗菌スペクトルを有する抗生物質であり、家畜の病気の予防および治療に動物用医薬品として幅広く利用されています。 ポジティブリスト制度が導入された際に、このクロラムフェニコールは、食品中に不検出とする成分として設定されましたが平成 26 年の見直しの際には、遺伝毒性を有し、発がん性の可能性を否定できないことなどから、許容一日摂取量(ADI)を設定すべきでない成分として再評価され、引き続き食品に含有されるものであってはならない成分とされました。 また、生体内でクロラムフェニコールグルクロン酸抱合体が加水分解され、クロラムフェニコールを生成することも確認されたことから、クロラムフェニコールグルクロン酸抱合体も測定対象に追加されることとなり、平成 29 年にクロラムフェニコールの試験方法が改正されました(平成 29 年厚生労働省告示第 49 号)。今回は、改正された試験法に準拠し、エビおよび鶏卵中のクロラムフェニコールを定量した分析例を紹介します。
2019.09.19
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