LCMS-8050
トリプル四重極型LC/MS/MS を用いた脂質メディエーター158 成分の一斉分析法
ダウンロード
はじめに
脂質メディエーターは生理活性をもつ脂質の総称であり,生体内で生産され様々な生理機能を担っています。糖尿病など生活習慣を起因とする各種疾患との因果関係が注目されるなか,近年,LCMS 分析システムの高速化と高感度化によって,100 成分以上の脂質メディエーター関連物質の一斉分析法が開発されてきました。脂質メディエーターは,分子量が同じでMS/MS スペクトルも同じ異性体が多いため,定性とプロファイリング取得にはLC 分離と保持時間による同定が必須です。 そこで,高速トリプル四重極型質量分析計LCMS-8050 による脂質メディエーターの一斉分析システム「脂質メディエーターメソッドパッケージ ver. 2」を開発しました。本メソッドパッケージには,下記一覧に示しました158 成分の最適化されたMRM パラメーターとLC 条件,および保持時間情報が含まれます。ここでは,ターゲット成分一覧とその応用例を示しました。アラキドン酸代謝物(アラキドン酸を含む87 成分),EPA 代謝物(EPA を含む18 成分),DHA代謝物(DHA を含む16 成分),エタノールアミド類11 成分,その他の脂肪酸代謝物23 成分と,Azelaoyl-PAF,PAF,Lyso-PAF が含まれています。
2014.12.15
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。