Nexera UC 超臨界流体クロマトグラフを用いた脂質類の分離

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はじめに

脂質は生体由来で有機溶媒に溶解する化合物を指すことが多く、リン酸基や糖などの極性基を構造に持つ複合脂質と脂肪酸やアシルグリセロールなどの単純脂質など非常に多くの種類が存在しています。それらは構造上に共通した官能基を持つ脂質クラスとして分類され、クラスの違いで物性が大きく異なります。また、同一の脂質クラスでも、構成される脂肪酸の異なる分子種が存在します。したがって、脂質分析には高い分離能が要求されることが多く、HPLC では分離の目的により、順相モードと逆相モードが使い分けられています。一般的に脂質クラスで分離を行う際には順相モードが、分子種の分離を行う際には逆相モードが使用されています。両モードは用いる移動相が全く異なり、切り換えて分析を行うのは非常に煩雑です。ここでは固定相の異なる様々なカラムを用いた超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)による分離についてご紹介します。

2019.03.05

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