LCMS-9030
DPiMS QTおよびLCMS-9030による食品中大豆イソフラボンの検出
ユーザーベネフィット
- 簡便な前処理で加工食品中の目的化合物を検出できます。 - 高極性から中極性化合物をカラム分離を行うことなく迅速に測定することができます。 - 夾雑成分の影響を受けることなく、安定した質量精度で測定できます。
はじめに
健康志向が高まる昨今、大豆イソフラボンは健康に対して有用な機能性成分として着目されている成分です。グローバルな食品の流通に伴って、表示されている成分と食品に含有する成分の一致を確認する必要があります。 ここでは、大豆イソフラボンのDaidzein、Genistein、Glyciteinおよびその配糖体を測定対象としました。LC、もしくはLC/MSによるこれらイソフラボンとその配糖体の一斉分析にはODSカラムを一般的に用います。イソフラボンとその配糖体では極性が異なるため、各成分を完全にカラム分離するためには測定が長時間に及ぶことが課題でした。加えて、食品中のイソフラボン抽出過程が含まれるため、前処理から測定まで簡便かつ迅速に行える分析手法の開発が求められています。 本アプリケーションでは、探針エレクトロスプレーイオン化キットDPiMS QTと四重極飛行時間型質量分析計LCMS9030を用いた新しい分析手法を紹介します。DPiMS QTでは探針エレクトロスプレーイオン化法(ProbeElectro Spray Ionization: PESI)を採用しており、前処理から分析にかかる時間を最小限に抑えた直接分析が可能です。
2021.08.18
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