LCMS-9030
Q-TOF 型質量分析計LCMS™-9030 を用いた地表水に含まれる有機フッ素系化合物(PFAS)のスクリーニング分析
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はじめに
ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)は人工的に作られた有機フッ素化合物であり、環境中の水、土壌、食品、生体中に長期間残存することが知られています。米国環境保護庁(EPA)は、飲料水に含まれる PFASを測定するための試験法 537.1 を制定しました。この試験法は MRM 法に基づくスクリーニング法であり、最大約 30成分の PFAS を対象とした分析メソッドです。しかしながら、サンプルには対象外の有機フッ素化合物も含まれているため、既存の分析メソッドで全ての成分を検出することは困難です。このため、環境中に含有している PFAS のリスクは過少に評価されている可能性があります。本稿では高分解能、優れた質量安定性を有する Q-TOF 型質量分析計 LCMS-9030を用い、MS/MS で得られたフラグメントパターンや特異的なマスディフェクトを基に、水域に含まれる既知および未知 PFAS 成分のスクリーニング手法を紹介します。
2020.07.18
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