石油化学
DPiMS-2020による異物混入試料の分析(1) -飲料中の界面活性剤の検出-
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ユーザーベネフィット
- PESI法による分析は、試料の煩雑な前処理が不要で、迅速・簡便に分析が可能です。 - 飲料中の洗剤(界面活性剤)混入の有無が簡単に判別できる手法を構築しました。 - 異物混入の有無が感度良く簡便にスクリーニング可能です。
はじめに
飲料や食品への異物混入事件では多種多様な事案が報告されており、身近にある化学物質が混入することもあります。そのため、異物混入が疑われる飲食物の検査においては、膨大な数の化学物質を分析対象とする必要があります。このような分析を効率的に進めるうえで、異物混入の有無を迅速かつ正確にスクリーニングする手法の構築が必要です。 今回、異物混入事例で多く見られる食器用洗剤(界面活性剤)が飲料類に混入した場合を想定し、できる限り簡便な前処理で高感度な検出を行うための手法を構築しました。さらに本手法が、異物混入が疑われる飲料などで簡便な薬毒物スクリーニング法として応用可能か検討した結果を報告します。
2021.06.21