MALDI-8030
卓上型両極性MALDI-TOFMS MALDI-8030を用いた合成ペプチドの品質管理
ユーザーベネフィット
- 簡単でシンプルな負イオン測定によるペプチドのクオリティコントロールが可能です。 - 不安定な官能基をもつペプチドの検出が可能です。 - 塩付加物が検出されない負イオンモードのため、明快でより解釈しやすいマススペクトルが得られます。
はじめに
合成ペプチドは今日では生化学、免疫学および医学分野でますます急速に使用されています。これらは癌の診断と治療、薬とそのデリバリーシステムの開発、エピトープマッピング、抗体の生産およびワクチンデザインなど、多数の目的に役立っています。 ペプチドの合成はあるアミノ酸の活性化されたカルボキシル基と別のアミノ酸のアミノ基の間の反応を伴う段階的なプロセスで、いわゆるペプチド結合を形成します。未精製のペプチド製品は、典型的には不純物 (例:合成中に生成される副産物) が含まれるため、精製工程を必要とします。 合成ペプチドの生成プロセスにおいて、品質管理 (qualitycontrol;QC) は高い純度の製品を提供するうえで重要な役割を果たします。MALDI-TOFMSは、最終精製ペプチドの分子の同一性およびその純度を確認するために広く使われています。 本稿では、正および負イオンモードにおける合成ペプチドのQC分析のための卓上型両極性リニア専用質量分析計であるMALDI-8030 を紹介します 。負イオンモードの利点は以下の点で実証されました。 i. 不安定な官能基をもつ化学物質種の完全な状態を維持します ii. 塩付加物の影響を排除することにより、マススペクトルの解釈を簡単にします。
2022.02.17
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