MALDI-7090 を用いたラット肝臓組織切片のMS イメージング

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はじめに

疾病の原因や進行状況などを議論するためには、病変組織を明確にした上で、病変組織に存在する分子の定量的変化や分布を知ることが重要です。LC-MS または GC-MS による代謝分析は、代謝産物及び脂質の定量的変化を得るのに有効ですが、分析手法の性質上、どのような分子が病変組織のどこにあるかという位置情報は失われます。このため、病態の進行に伴った分子分布の変化を見ることは困難です。近年では、こうした問題点を解決する手法として、MS イメージングが活用されています。ここでは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルラットの肝臓を対象とし、MS イメージングと LC-MS または GC-MS のデータを組み合わせて、疾病進行時の分子の動態について解析した例をご紹介します。

2019.05.12

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