DPiMS QTおよびLCMS-9030による血中薬物のスクリーニング

ユーザーベネフィット

- 簡便な前処理で生体試料中の薬物スクリーニングが可能です。 - カラムによる分離が不要です。網羅的な定性分析を測定時間3分で行えます。 - iDIAにより、夾雑成分の影響を抑制し、かつ、網羅的なMS/MSスペクトル取得が可能です。

はじめに

法医学や科学捜査における薬物、毒物の分析では、採取された検体中の関連成分をより簡便かつ迅速に同定する手法が求められています。本アプリケーションでは、ヒト全血中の薬物のスクリーニングを目的とした、探針エレクトロスプレーイオン化キットDPiMS QTと四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9030を組み合わせた新しい分析手法を紹介します。DPiMS QTで は、探針エレクトロスプレーイオン化法（Probe Electro Spray Ionization: PESI）を採用しており、前処理から分析にかかる時間を最小限に抑えた直接分析が可能です。また、新規開発の測定手法iDIAを使用することで、イオン化された全成分について、網羅的にMS/MSスペクトルを取得することができます。

2021.08.29