一体型LCシステムi-Series Plusの自動前処理機能(共注入)を活用したピーク形状の改善

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はじめに

超高速分析(以下 UHPLC)は、コンベンショナル分析(以下 HPLC)よりもさらに低拡散システムが求められ、配管内径も試料が通過する箇所については 0.1 mm 前後が採用されています。これは、UHPLC システムで使用するカラム内径の主流が 2.0~3.0 mm 程度と小さく、HPLC に比べカラム外拡散の影響をより大きく受けやすいためです。 しかしながら、配管内径が小さくなるほど試料と移動相が配管内で混合されにくくなります。そのため、試料溶媒が移動相よりも高濃度の有機溶媒の場合、カラムへ到達した試料が試料溶媒の影響を受けてブロードになることがあります。この現象はカラム内径が小さいほど顕著に表れます。 ここでは、i-Series Plus の NexeraTM-i MT に搭載された自動前処理機能(共注入)を用い、試料と希釈溶媒を自動的に混合させて分析することで、ピーク形状が改善された事例をご紹介します。

2018.01.29

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