低分子医薬品
Niベース,Feベース溶液等のフレーム分析への自己反転(SR)バックグラウンド補正法の適用
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はじめに
原子吸光法におけるバックグラウンド補正法として,JISや米国環境保護局(EPA)などの公定法では, 1.重水素ランプを使用するいわゆるD2法 2.主に原子化部に磁石を使用するゼーマン法 3.ホロカソードランプに低い電流と高い電流を交互に流す自己反転法(Self-Reverse法以下SR法とします。) の三つの方法が採用されています。各法の特長をTable1に示します。感度ではD2法が優れており,補正の精度では,SR法やゼーマン法が優れているなど,それぞれに長所,短所があります。 今回このSR法の利点が生かせる,NiやFeが主成分となる溶液中の微量元素の分析例を紹介します。
2000.04.25