豚肉中キノキサリン-2-カルボン酸の分析

はじめに

カルバドックスは，豚に用いられる合成抗菌剤の一種で，体内で中間体を経て速やかにキノキサリン-2-カルボン酸へと代謝されます。カルバドックスの食品への残留については，検出されるものであってはならないとされており，その試験法としてキノキサリン-2-カルボン酸を分析対象に，厚生労働省告示第499号（平成17年11月29日付，平成18年5月29日から適用）により，HPLC法（定量試験），LCMS法（確認試験）が指定されています。 ここでは，豚肉中キノキサリン-2-カルボン酸の分析例についてご紹介します。なお，今回は参考のため，カルバドックスの同時分析を行いました。

2008.06.21