オンラインGPC-GC-MS(Prep-Q)を用いた食品中残留農薬分析

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はじめに

近年,食品中残留農薬の規制が増加し,また測定対象農産物も増加の傾向にあります。これらの増加に伴い,食品中残留農薬分析では前処理の自動化と分析の迅速化が求められています。厚生省から,前処理の一部にGPCクリーンアップを用い多成分の農薬を同時に分析する「残留農薬迅速分析法」が通知されています。(平成9年,衛化43,44,45号)弊社は,「残留農薬迅速分析法」をさらに発展させるため,GPCクリーンアップシステムとGC/MSをオンラインで接続した装置を開発しました。オンラインGPCGC/MS(Prep-Q)はGPCとGC/MSを完全自動化することで従来の「残留農薬迅速分析法」に比べ簡便かつ迅速な残留農薬分析を実現しています。この装置の開発は大阪府公衆衛生研究所の考案・指導1)2)のもとに行ないました。 今回のアプリケーションニュースではPrep-Qで実サンプル(ジャガイモ)に農薬を添加し分析した例を報告します。

2008.04.22