GC/MSによる大麦中の脂肪酸高速分析

ユーザーベネフィット

- FAME37の全ての脂肪酸を10分で分析し多検体を処理 - 真空を落とす必要がないスマート EI/CI イオン源のCIイオン化法によりピークの同定確度を向上 - 線速度一定モードを利用してルーチン（FID）に落とし込み可能

はじめに

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と島津製作所は「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究により農産物や食品に含まれる機能性成分の簡便で迅速かつ正確な分析手法の開発を行っています。脂肪酸は栄養成分であるとともに機能性成分として高度不飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸などが知られており、穀類、豆類などの農産物の機能性成分の一斉分析を行う際には脂肪酸にも注目する必要があります。 本報ではFAME 37（Merk Millipore、P/N：CRM48775）に含まれる37種の脂肪酸を測定対象として大麦中に存在す るグリセリド（トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、レシチンなど）、遊離脂肪酸、ステロールエステルといった脂肪酸を高速で分析する手法を検討した結果を報告します。

2022.01.22