GC/MS用農薬ライブラリ
GC/MS用農薬ライブラリ第3版の有用性
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はじめに
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)では,検出された未知化合物を得られた保持時間(または保持指標)とマススペクトルの組み合わせにより同定します。得られたマススペクトルはライブラリのマススペクトルと比較され,類似度が計算されます。この類似度を元に同定が行われるため,ライブラリは重要な役割を担っています。 農薬分析ではEI(電子イオン化)法だけでなくNCI(負化学イオン化)法も用いられます。これは,電子親和性の高いピレスロイド系農薬や有機塩素系農薬などを選択的に高感度で検出できるためです。そのため,EI法だけでなくNCI法のライブラリの要望も高まっています。 弊社では上述の要求を踏まえ,農薬に特化したライブラリである“GC/MS用農薬ライブラリ”を作成,販売しています。今回,残留農薬規制におけるポジティブリスト制度の導入に対応して,登録農薬を大幅に増強しました(EI:318→578スペクトル,NCI:173→383スペクトル)。また,保持指標や構造式を登録することで,より汎用性の高い農薬ライブラリを構築しました。本アプリケーションニュースでは,“GC/MS用農薬ライブラリ第3版”の有用性をご紹介します。
2008.01.16
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