GC/MS一斉分析用データベースソフトウェア
環境分析向けGC/MS一斉分析データベースソフトウェア第2版のご紹介
はじめに
GC/MSを用いて環境や食品中の有害物質の有無およびおおよその存在量を確認したり,または化学物質が関係した事件・事故における原因物質をつきとめたりすることが重要になっています。そのためには,できる限り多くの化学物質を対象とし,簡便かつ迅速にスクリーニングする必要があります。しかしながら,化合物数が増加するに従って,標品や標準溶液の入手や準備が困難になってきています。 弊社と北九州市立大学の研究グループは,標準試料を用いることなく有害化学物質を簡単にスクリーニングできる“環境分析向けGC/MS一斉分析用データベースソフトウェア”を平成16年に開発しました。 本ソフトウェアは一斉分析用データベース(環境)とCompound Composerソフトウェアから構成されています。データベースには,あらかじめ化合物ごとに,同定(保持指標・マススペクトル等)と半定量(内標補正検量線)のための情報を格納しています。 Compound Composerソフトウェアによりターゲット化合物の情報をデータベースから抽出して,メソッドファイルを作成します。 今回,発表した第2版では,特に農薬を中心とした359種の有害物質を追加し,総数942種の化合物を登録しました。 本レポートでは,一斉分析用データベース(環境)の原理,操作方法,登録化合物および実サンプルへの適用結果について報告します。
2008.04.22
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。