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ユーザーベネフィット

- 煩雑な誘導体化などの前処理を省略し水試料をGCMSに導入することが可能です。 - 特殊な消耗品を使用せずに、標準のセプタムやスプリット用インサートを使用できます。 - 新しい差動排気型ターボ分子ポンプが搭載されているため、水試料の測定を安定して行えます。

はじめに

C6以下の脂肪酸は短鎖脂肪酸と呼ばれ雨水などの環境中に存在するだけでなく、飲むサプリや機能性食品として身近なものになっています。人体の腸内細菌により生成される脂肪酸の95 %がC2-C4といわれており、これらの短鎖脂肪酸が腸内の環境を弱酸性にすることで悪玉菌の増殖を防いだり腸内の炎症を抑えたりします。唾液、呼気、尿中の短鎖脂肪酸もヒトの健康状態を把握するために分析されており、糞便なども水蒸気蒸留法によって前処理されたのち水中短鎖脂肪酸として分析されています。 本報ではGCMS-QP2020 NXを用いて誘導体化や不活性処理、また特別な消耗品を使用することなく水中に存在する短鎖脂肪酸を測定した結果を報告します。

2021.03.16

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