GC-MSによる車両塗料中のハロゲン化炭化水素11種とグリコールエーテル及びエステル類8種の分析

ユーザーベネフィット

- 約22分で19の化合物を簡便・迅速・効率よく一斉分析できます。 - Scan測定を用いているため定量に使用するイオンを分析後に変更するなど、フレキシブルな対応が可能です。

はじめに

車両塗料には生産過程に様々な溶剤が使用されます。この塗料中に残留する溶剤は、環境と人々の健康に大きな影響を与えることが知られています。近年、中国では大気汚染防止の政策を強化し、塗料中の有機溶剤の含有量などに厳格な限度基準を示しており、中国向けに輸出製品を生産する企業は対応を求められています。 2020年3月に、中国の国家基準である『GB 24409-2009車両塗料中の有害物質の制限量』の代わりに、新版『GB24409-2020 車両塗料中の有害物質の制限量』が発表されました。本稿では『GB 24409-2020』中に参照文献として記載されている分析法GB/T 23992-2009、GB/T 23986-2009を参考にして、車両塗料中の11種類のハロゲン化炭化水素と8種類のグリコールエーテル及びエステル類の分析方法を確立しました。これにより迅速・簡便に車両塗料中のハロゲン化炭化水素、グリコールエーテル及びエステル類の含有量を測定すること可能です。

2021.03.16