トラップヘッドスペース法(THS)による点眼薬容器からの熱抽出物の分析

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ユーザーベネフィット

- スタティックヘッドスペース(SHS)分析の20倍以上の感度により医薬品パッケージの抽出物を高感度で検出できます。 - 電子冷却トラップにより低沸点成分から高沸点成分まで一度に分析することが可能です。 - トラップモードとループモードを濃度に応じて切り替えて使用できます。

はじめに

医薬品のパッケージから溶出する成分が医薬品に移行しそれを継続的に服用することによる人体へのリスクが注目されています。これらはExtractable(抽出物)とLeachable(浸出物)と総称されE&Lと略されます。 これらの測定法は現時点でも模索中で様々な提案がされていますが、揮発性化合物~半揮発性化合物のスクリーニングにはGCMSとトラップヘッドスペース法(THS)の組み合わせが比較的手軽に高感度が得られるため注目されています。 HS-20 NX Trapは電子冷却トラップを搭載したトラップヘッドスペースサンプラーで最高300 ℃までの加熱が可能なため熱抽出に最適です。 トラップヘッドスペース法(THS)であるトラップモードはヘッドスペースのほぼ全量をトラップに濃縮します。 そのため、スタティックヘッドスペース法(SHS)であるループモードと比べて、THSは20倍以上の高感度が得られ、加熱脱離法(TD)の感度に迫ります。 本稿では、点眼薬容器からの熱抽出物の測定結果をSHS、THS、TDで比較した結果を紹介します。

2021.08.25

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