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はじめに

腸内細菌叢研究の隆盛に伴い、腸内細菌叢が産生する成分の分析に注目が集まっており、その一つに胆汁酸があります。 胆汁酸はステロイド誘導体であるコラン酸骨格を持つ化合物の総称で、一般的に分析にはLC-MS/MSがよく使われます。しかし、個々の化合物同士で分子構造が近いものも多く、より確実な分離のためにGC-MSも使用されることが多いです。GC-MSで胆汁酸を分析する場合、揮発性の確保のために、カルボキシル基やヒドロキシ基など親水性の側鎖を誘導体化する必要があります。 本稿では、胆汁酸のカルボキシル基をメチル化、ヒドロキシ基をトリメチルシリル(TMS)化することで、定量分析を行った例をご紹介します。この例では対象とした22胆汁酸化合物全てにおいて、ダイナミックレンジが100倍以上、R2> 0.995以上の直線性を確認しました。

2020.01.06

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