ジアセチル誘導体化試薬を用いたGC-FIDによる日本酒香気成分分析

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はじめに

食品業界では、新規開発や品質保証の観点から、分析機器による評価が広く行われています。醸造業界では、品質に強く影響する香気成分分析が重要な分析手法の一つです。日本酒醸造における香気成分は、従来よりガスクロマトグラフとヘッドスペースサンプラーを組み合わせた分析手法が用いられてきました。上記の分析手法と高感度検出器を組み合わせることにより、低濃度の香気成分を検出することが可能です。ただし、上記構成のシステムは高価であり、サンプルの調製は経験の有る分析者でないと難しい側面もあります。 ここでは、信和化工株式会社の誘導体化試薬を用いた簡便な前処理法とシンプルな GC 構成による日本酒香気成分分析例をご紹介します。

2017.08.27

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