AOC-20シリーズ
農作物中の残留有機リン系農薬の分析(その2)
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はじめに
前報のアプリケーションニュースでは,告示法(厚生省告示第370号 規格基準D 各条(6))に準じた有機リン系農薬の分析についてご紹介しました。この告示法は農薬に最適な分析方法が個別に指定されているもので,分析法の種類が多く,時間を要します。そのため多種類の農薬を効率よく分析するにはあまり適していません。簡便,迅速に多くの残留農薬を測定するためのスクリーニング分析法として,厚生労働省は平成9年に残留農薬迅速分析法(以下 迅速分析法)を通知しました。(平成9年,衛化43,44,45号)。この分析方法は多くの農作物,農薬に対して同じ分析方法を適用でき,前処理操作はGPC法により一部自動化されています。農薬は塩素系,リン系,窒素系等などグループごとにGC-ECD,GC-FPD,GC-FTDを用いて測定します。 迅速分析法によって,残留基準値のおおむね50%を越える濃度の残留農薬が検出された場合は,告示法による定量測定を行なうことと記されていますのでご注意ください。 本アプリケーションユースでは迅速分析法による有機リン系農薬の分析をご紹介します。
2006.10.09
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