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はじめに

海外からの農作物の輸入量増加に伴い,規制値が定められている残留農薬の数は近年増加の一途をたどっています。規制残留農薬の分析には多くの場合,GCあるいはGC/MSが用いられています。高感度かつ一斉分析が行えることを期待し,キャピラリカラムの使用頻度が増加してきましたが,農薬の種類によりさまざまなキャピラリカラム,分離条件で分析が行われているのが実状で,数多くある規制残留農薬の,同一カラムによる一斉分離の情報はあまりありません。1995年以前の規制農薬86成分の分離については,すでに食品農薬データ集等にて紹介しました。今回のアプリケーションニュースでは無極性(DB-1)のキャピラリカラムを用い,その後追加された規制残留農薬を含む124農薬の分離を,ECDおよびFTD検出器で調べました。

2006.10.09