大気を標準ガスとして用いた、酸素、窒素の 簡易検量線作成

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はじめに

大気中に高濃度が存在する酸素、窒素を分析する場合、大気混入の影響をできる限り防ぐ必要があります。特に低濃度の検量線を作成する場合は、標準ガスボンベを準備し、サンプル導入時に大気が混入しないようにする必要があります。一般的にはガスサンプラを用い、導入ラインを標準ガスで十分なパージを行ってから測定を行うため、大量の標準ガスを消費します。また、検量線は、多点検量線が望ましいですが、濃度の異なる複数の標準ガスボンベを準備するのはコストが非常にかかります。自分で希釈することも可能ですが、大気混入をなるべく避けて希釈するのは非常に困難です。 大気には酸素が約21 %、窒素が約78 %含まれ、その濃度は比較的安定していると言われています。酸素、窒素の定量に、大気を簡易的な標準ガスとして使うとコストが下がります。本アプリケーションニュースでは、大気を代替標準ガスとして使用し、注入量を変化させることで希釈操作をすることなく低濃度の酸素、窒素の簡易多点検量線作成を検討した結果をご紹介します。

2021.06.22

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