薬局方(JP、USP、EP)に準じた無水エタノールと消毒用エタノールの純度試験、揮発性混在物の分析

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はじめに

エタノールは殺菌作用があり、消毒用エタノールとしてエタノールを至適濃度に調製した製品が販売されています。医薬品として用いられるアルコールは薬局方の医薬品各条の確認試験法により試験することで品質が担保されています。 消毒用エタノールや無水エタノールの確認試験法は三薬局方での調和合意に基づき規定されています(日本薬局方(JP)、米国薬局方(USP)、欧州薬局方(EP)で試験法はほぼ共通。また中国薬局方(ChP)もほぼ同様の試験法。)。不純物の揮発性混在物として、メタノールやアセトアルデヒド、アセタールやベンゼンを確認します。規定されている2 vol ppm 以下の微量ベンゼンの検出や、アセトアルデヒドとメタノールの良好な分離を得るためには適切な装置構成で分析する必要があります。 本稿ではエタノール純度試験揮発性混在物の分析結果をご紹介します。

2020.07.07

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