SHIMADZU 核酸医薬ソリューション

Nexeraシリーズの特長を継承し、独自技術によりシステム内部表面における金属イオンの露出を極限まで低減したシステムです。核酸分子と金属イオンとの相互作用による吸着を排除することで、ピークテーリングや対象成分の回収率の低下を防ぎます。低濃度かつ微量の核酸サンプルに対しても高感度かつ良好なピーク形状のデータを得ることができます。

オリゴ核酸の合成において生じる多くの不純物を適切に分離するためには、HPLCの条件設定が非常に重要です。移動相のスクリーニングを自動化し、得られた分離の結果を定量的に評価し、デザインスペースにより最適分離条件を自動探索することができます。UV検出器だけでなくシングル四重極型LC/MS検出器にも対応しており、オリゴ核酸の分析に関わる一連のメソッド開発を大いに効率化します。

新規に開発されたバイオイナートコーティングを施したカラムボディに、 有機シリカハイブリッド固定相を充填した新しいイナートHPLCカラムです。核酸分析において初回注入時から高感度で再現性が良好な結果が得られます。また耐久性が高いことも特長です。

「分取ワークフローやスケールアップ作業の簡素化」「分画パラメーターの最適化をサポートするシミュレーション機能」など分取精製における課題に合わせたソリューションを提供します。オートインジェクション機能とフラクションコレクション機能を備えたリキッドハンドラー LH-40は、用途に応じたフレキシブルなシステム構成を可能にします。

LC検出器と同様に簡単な操作で、LCシステムに組み入れて用いるシングル四重極質量分析計です。質量範囲はm/z 2~2000と幅広く検出される価数イオンが多いことから、オリゴ核酸をはじめとする中分子に対しても、デコンボリューション機能により信頼性の高い分子量の算出が可能です。UV検出器とLCMS-2050を組み合わせて分析した場合、クロマトグラムに質量情報の重ね書きをすることも可能です。

島津トリプル四重極質量分析計の集大成です。頑健性と操作性を兼ね備えた超高速高感度分析を実現しました。ワークフロー全体を効率化、分析から解析まで トータルサポートします。

最高クラスの質量精度安定性を実現した四重極飛行時間（Q-TOF）型質量分析計です。島津独自の高精度温度コントロールシステムが、外的要因による精密質量変化を抑制することで、質量較正を意識することなく精密な質量測定を実現します。オリゴ核配列解析ソフトウェアInsight Biologicsを用いオリゴ核酸の不純物の同定や修飾位置を推定した配列の確認が可能です。

複雑なマススペクトルをもとに、オリゴ核酸の不純物の同定や修飾位置を推定する解析する作業は、通常非常に多くの時間を要します。また「質量測定」「解析」用に複数のソフトウェアを使用することは、操作が煩雑となり作業負担が大きくなります。Insight Biologicsはそれらの課題を解決し、ワンランク上のユーザーエクスペリエンスを提供します。

簡便で迅速なオリゴ核酸分析を実現するコンパクトサイズの卓上型MALDI-MSです。 試料のフラグメント化を起こさずに質量測定が可能です。さらにMALDI-ISD（in-sourcedecay、イオンソース分解）により単純開裂に基づいたマススぺクトルが得られることで、シンプルかつ明確に配列解析することが可能です。

ER/ES関連規制に対応した核酸の熱安定性解析（Tm解析）をします。測定パラメーター、監査証跡および 分析・解析結果は、ユーザー権限やセキュリティポリシーによって保護されたデータベースで管理され、業界最高水準のデータインテグリティを実現しました。より微量測定に適した対応した光路長1 mm（最小サンプル量 10 μL）の8連マルチマイクロセルを新たにラインアップしました。