50年の歩み

1970年,GCMS初号機「LKB-9000」の発売を開始してから,50年にわたり,世界中のお客様に最先端の技術を提案してまいりました。
島津の質量分析計の進化をビジュアル化した年表で紹介します。
島津MS50年の歩み

1970年
LKB-9000
世界初の量産GC-MS(磁場型)をスウェーデンLKB社との提携により日本に導入。この装置の基本設計はその後の島津GCMSに生かされている。

1970年後半
GCMS-6020
LKB-9000の技術をベースに質量分析を発展させ,GCMS-6020,GCMSPAC-90など次々に製品を開発。

1982年
GCMS-QP1000
日本初の汎用四重極型GC-MSを発売。高性能と操作性の良さで日本におけるGCMSの普及に貢献。

1988年
LAMS-50K
世界初のMALDI-TOF MS製品を発売。高分子化合物の解析事例を次々にリリースし,質量分析計の可能性を一気に広げた。

1988年
LCMS-QP1000
島津初のサーモスプレー方式LC/MS製品を発売。サーモスプレーが1990年代にLC-MSのインターフェースとして主流となった。

1992年
Kompact MALDI III/II
Kompact MALDI III/IIを発売。ペプチド,タンパク質,多糖類,複合脂質,核酸関連物質,医薬品と代謝物など広範囲な分析が可能に。

2000年
LCMS-2010
従来のLC-MSのレンズ系やスプレー部分などを島津の独自技術を用いて新たに設計し、感度を10倍以上向上させた「LCMS-2010」を発売。

2002年
AXIMA-QIT
イオントラップとTOFを結合した世界初のMALDI-TOF MS「AXIMA-QIT」を発売。複雑な分子の詳細構造解析も可能に。

2004年
LCMS-IT-TOF
イオントラップとTOFを結合した世界初のハイブリッド型LC/MSを発売。MSnの能力を活かし,構造解析などに使用されている。

2010年
LCMS-8030
国産初のトリプル四重極型LC-MS/MSを発表。当時としては世界最高の検出速度を実現。水や土壌中の汚染物質,医薬品の代謝物,食品中の残留農薬,生命科学研究など,膨大な数の試料を測定するニーズに応えた。

2012年
GCMS-TQ8030
国産初のトリプル四重極型GC-MS/MSを発表。高速LC/MS/MS分析を可能にしたLCMS-8030の優れたMS/MS技術を融合し,世界最高の感度と高速性能を実現した。

2013年
iMScope
光学顕微鏡と質量分析計を一体化したハイブリッド型のイメージング質量顕微鏡iMScopeを発表。
これにより、高精度・高解像度な質量分析イメージと光学イメージの融合を達成した。

2015年
LCMS-8060
LCMS-8050の発売(2013年)後,ハイエンドTQMSであるLCMS-8060を発売。LCMS-8050から更なるイオンパスの改良を行い,約3倍の感度向上を実現した。

2018年
LCMS-9030
国産初の四重極飛行時間型LCMS「LCMS-9030」を発売し,高分解能市場を開拓。シンプルな操作で,精度,感度,分解能を兼ね備えた信頼性の高い精密質量測定の日常化を可能にするテクノロジー。

2019年
MALDImini™-1
A3サイズを下回る小型で高感度なMSn測定が可能なデジタルイオントラップ型質量分析計を発売。