分取HPLC
合成反応後の混合液や天然物抽出液から目的の化合物を高純度で分離・精製することに, HPLCは利用されます。
HPLC分取システムは,引き続く評価・解析や工程のために必要な化合物を,なるべく短時間に高純度で,ケースによっては大量に分取する目的のために,通常の分析用システムとは異なる能力が求められます。
目的にあった分取HPLCを選択するためのノウハウと,各種HPLC分取システムご紹介します。
1.分取量の目標を設定しましょう
目的の分取量によって選択すべき装置やカラムが大きく変わります。「最低限必要な分取量」を見定めた上で,分取HPLCの検討に取り掛かりましょう。
3.目的別分取システムの紹介
☆溶媒の液漏れ対策はお忘れなく
セミ/大量分取システムでは使用する溶媒量が多いので,液漏れなどの対策を必ず行う必要があります。例えば,ポンプのプランジャシールからの液漏れに備え,プランジャヘッド下部にトレイなどを設置するとよいでしょう。可燃性溶媒を使用するときは特にご注意ください。周辺に引火の恐れがある機器を置かないこと,静電気による引火が発生しないよう 廃液タンクにアースを設置するなどの対策を推奨します。