- ブランクの最小化により,測定感度及び精度向上
- 繰返し測定における異常値の自動削除と追加測定
- 試薬容器のパージガスを不要にしたためガス消費量を節約
- お客様のPart11対応をサポートするソフトウェア
湿式酸化方式の超高感度測定で超純水の管理に最適
TOC-Vwpは,湿式酸化方式です。 湿式酸化方式では酸化剤(ペルオキソ二硫酸ナトリウム)・UV照射・加熱の組み合わせによる強力な酸化能力と新設計高感度NDIRの連携で,TOC計で最高*の検出感度0.5μg/Lの超高感度測定が可能です。 高感度を誇る湿式酸化方式TOC計は,超純水の検査・管理,及びそれに付随するコンポーネントの評価等に最適です。(*:2003年 市販TOC,弊社調べ)
湿式酸化方式は,TC反応管内にて,"酸化剤(ペルオキソ二硫酸ナトリウム),UV照射,加熱"の3要素の組み合わせることによって強力に酸化を行います。 酸化によって発生した二酸化炭素は赤外線ガス分析部(NDIR)で検出されます。 強力な酸化と高感度NDIR検出器により検出限界0.5μg/LというTOC計として最高の高感度を実現しています。
TOC測定(差し引き法)模式図
1)酸化剤(ペルオキソ二硫酸ナトリウム)を添加された試料を,TC反応管内でUV照射を行いながら加熱することで酸化を行い,二酸化炭素に変換します。 変換された二酸化炭素は冷却,除湿され,赤外線ガス分析部(NDIR)にて検出されます。 検量線式と比較することで,試料中のTC濃度を求めます。2)さらに,酸性化した試料を通気処理することで,試料中のICを二酸化炭素に変換し,それをNDIRにて検出することでIC濃度が求めます。3)求めたTC濃度からIC濃度を差し引くことで,TOC濃度を算出します。
環境水のようにTCに占めるICの量が極端に多い場合,上記の方法によりTOCの測定を行うと誤差が大きくなる可能性があります。 そこで通常は下図のようにNPOCの測定により,試料中の有機炭素を計測します。
なお,この方法はTOC測定の公的測定法(JISやASTM)などに記載されている酸性化・通気処理法(IC除去)によるTOC測定法と同じものです。
NPOC測定模式図
酸を少量加えた試料を通気処理することにより,試料中のICが二酸化炭素に変換されます。 これらICによる二酸化炭素を除去し,処理された試料をTC測定することによりTOCを測定します。 ICによる二酸化炭素を除去する際,POC(揮発性有機炭素)も同時に失われる可能性があるため,この方法で得られたTOCをNPOCと呼ぶことができます。