微細藻類バイオマス測定用TOC-L - アプリケーション
データ例
微細藻を培地ごと懸濁状態で測定した例をご紹介します。Fig.1は微細藻のTC,IC,TOC測定値,Fig.2は微細藻細胞のTCに占めるTOCとICの割合で,いずれも8日間の培養期間に渡る変化を追跡したものです。測定の際には試料の破砕などの前処理を必要とせず,マグネティックスターラで撹拌するだけで良好な測定値が得られました。注1)
TOC-Lを用いることで,このように炭素の動態をリアルタイムかつ精度良く評価することができます。しかも10 ~ 20mL 程度の少ない試料量で測定できますので,実験室規模の研究に最適です。
TOC-Lは次のような用途に活用することができます。
- 微細藻の性質に関わる情報を得る。
- 培養中の微細藻細胞の経時変化や明暗環境での挙動を把握する。
- 培養系内の炭素および窒素収支注2)を定量的に把握する。
※本システムはあらゆる懸濁試料の測定を保証するものではありません。
懸濁物質の性状によっては,試料希釈,破砕,分散,撹拌などの操作を必要とする場合があります。
試料条件や本機能の適否につきましては,弊社担当者までお問い合わせください。