SALD-2300 - 特長

レーザ回折式粒子径分布測定装置

高い汎用性

測定範囲は17nm~2500μm (多機能サンプラによる湿式測定の場合)
例えば平均粒子径50nmのポリスチレンラテックス粒子から直径2mmのステンレスボールまで1台の装置で測定できます。

平均粒子径50nmのポリスチレンラテックス粒子データ

平均粒子径50nmのポリスチレンラテックス粒子

直径2mmのステンレスボールデータ

直径2mmのステンレスボール

幅広い用途、目的、測定対象と、多様な測定環境、測定条件に合わせて多彩なシステムを構成できます。

多彩なシステムを構成

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測定対象や測定目的によって異なる多様なサンプル量(懸濁液量)に対応できます。

  • 多機能サンプラのサンプル量は可変、100mL、200mL、300mLから選択することができます
  • 回分セルは12mL
  •  高濃度サンプル測定ユニットでは、くぼみセルを選択することによって15μL~150μLの極少量に対応

 

高感度・高濃度

低濃度0.1ppmから高濃度20%の幅広い粒子濃度に対応 粒子濃度によって変化する粒子径分布を確実にキャッチ。

粒子径分布を測定する場合、従来はサンプルの粒子濃度を測定装置の条件に合わせるために希釈や、場合によっては遠心分離器による濃縮が行われてきました。 これは、粒子濃度によって分散や凝集の状態が異なり、粒子径分布が変化する可能性が一切考慮されていなかったことを意味しています。

希釈が分散・凝集の原因になる場合があります。
実際、希釈によって分散が進む場合もあれば、逆に凝集が生じる場合もあります。 粒子径分布を最適な条件で測定するためには、希釈も濃縮も行わず、そのままの粒子濃度で測定する必要があります。そのうえで粒子濃度が分散や凝集に与える影響を評価すべきです。

溶解プロセスを評価するには幅広い粒子濃度範囲に対応する必要があります。
一方、溶解のプロセスを評価するためにも、幅広い濃度範囲に対応する必要があります。最初は適切な濃度であったとしても、溶解が進めば粒子濃度が低下するからです。

SALD-2300は、0.1ppm~最大20%の粒子濃度(体積濃度)範囲に対応しました。
SALD-2300では、散乱光検出系の感度アップによって、多機能サンプラSALD-MS23や回分セルSALD-BC23を用いて0.1ppmの低濃度から100ppm程度までの粒子濃度範囲での測定を実現しました。さらに高濃度サンプル測定ユニットSALD-HC23を用いることによって、多重散乱の悪影響を回避し最大20%の高濃度サンプルの測定が可能になりました。

ハンドクリームを希釈なしで測定

ハンドクリームを希釈なしで測定したデータ

ハンドクリームを原液のまま(高濃度)で測定した場合と、希釈して測定した場合を比較したものです。希釈によって分布幅が狭くなり正しい測定ができないことがわかります。原液のままで測定することによって正しい測定結果が得られます。

ペットボトルのお茶粒子を測定

ペットボトルのお茶粒子を測定したデータ

2種類のペットボトルのお茶をそのまま(原液の状態で)測定した結果です。困難な濃縮操作を行わず、低濃度のサンプルをそのまま(原液の状態で)測定することができます。低濃度のまま測定することで濃度操作による分散・凝集への影響を取り除くことができます。

2次電池の負極材の評価

2次電池の負極材の評価データ

カーボンブラック粒子の測定した結果です。ホモジナイザー分散処理により、マイクロメートル領域の凝集体がサブミクロン領域の微粒子に分散していることがわかります。感度向上により光が透過しにくいサンプル(たとえばカーボンブラックのような光を吸収しやすいサンプル)の測定が可能です。

柔軟な解析機能

自動で粒子径分布計算を実行する「標準モード」、および選択された粒子の事前情報に基づいて粒子径分布計算を実行する「アドバンスドモード」を搭載しています。

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