IRSpirit-X シリーズ - アプリケーション
Plastic Analyzer を用いた分析事例
劣化試料の評価
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プラスチックは熱や光のエネルギーにより分子切断や架橋などを伴いながら劣化するため、故障解析・不良解析では劣化した試料の物性解析が求められます。左図にはポリプロピレン(PP)に紫外線を照射した赤外スペクトルを示していますが、紫外線照射により樹脂劣化が起こり、赤外スペクトル形状が変化していることがわかります。右図には、長時間屋外で紫外線に暴露された白色プラスチック(材質はPP)をPlastic Analyzerで測定し、検索した結果を示します。紫外線暴露された試料の赤外スペクトルは標準品の赤外スペクトルとは異なるため、一般的なライブラリでの検索では上位にポリブテンなど、異なったプラスチックがヒットします。一方、Plastic Analyzerでは紫外線劣化したポリプロピレンが上位にヒットしました。
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異物分析(加工品中の異物)
メッキ加工品中の半透明淡褐色異物を測定しました。異物の赤外スペクトルは標準ポリエチレン(PE)と比べてスペクトル形状が変化していることがわかります。Plastic Analyzerでは、加熱されたポリエチレンがヒットしました(右図)。劣化ライブラリによりプラスチック異物の熱履歴の推定にも役立ちます。
EDX/FTIR統合解析ソフトEDXIR-Analysisを用いた分析事例
EDX/FTIR統合解析ソフトEDXIR-Analysisを用いた分析の流れ
