圧倒的な撮影速度とすべての撮影速度で変わらない解像度

  • 超高速撮影を可能にするバースト方式


    一般的な高速度カメラは、映像を記録するメモリがイメージセンサの外部にあり、画素数に対して圧倒的に数が少ない信号出力線を経由し、画素からメモリへ映像信号をシリアル転送する順次読み出し方式であるため、100万コマ/秒以上の超高速撮影は実現困難です。

    当社が採用するバースト方式は、イメージセンサに記録枚数分のメモリを内蔵させ、さらに画素とメモリを1 対1 に配線で接続し、画素からメモリへ映像信号を完全パラレル転送することによって、2,000万コマ/秒の超高速撮影を実現しています。順次読み出し方式のように、信号出力線の本数に制限されることなく、超高速・高解像度撮影が可能です。
  • バースト方式

     

 

従来比3倍の高精細イメージセンサ(30万画素)

イメージセンサ

新型イメージセンサでは、メモリの小型化により画素数を3倍、メモリ数を6倍に向上させ、撮影枚数をそのままに30万画素の高精細な画像を実現しました。高精細になったことでDIC技術を利用した計測分野などにおいてもさらに精度の高い計測を行うことができます。
※FTCMOSセンサ、FTCMOS3センサは東北大学 須川成利教授との共同研究により開発しました。特許登録:04931160、04844853、04844854

イメージセンサの解像度向上によりDIC解析の性能が向上

DIC解析

HPV-X3は、従来品の3倍の解像度を有します。同じ試験片を2台同時に撮影してそれぞれのDIC(Digital Image Correlation、デジタル画像相関法)解析結果を比較し、HPV-X3によってDIC解析の性能が向上していることを確認しました。解析結果画像から、き裂発生直前にひずみが集中している様子を鮮明にとらえていることがわかります。

撮影タイミングを合わせる外部入出力機能

高速度撮影は被写体や照明と撮影タイミングを合わせることが観測において非常に重要な要素となります。HPV-X3ではこれまでの撮影タイミングを外部に出力して照明装置の発光タイミングを併せる外部出力機能に追加して、新たに256枚の各撮影タイミングを外部信号に合わせる外部入力機能、フレーム同期機能を搭載しました。この機能により、タイミング信号に対してカメラは5ナノ秒の精度で露光を開始します。さらにHPV-X3ではタイミング精度を従来の10 nsecから5 nsecと二倍に向上しました。これによりさらに信頼性の高い同期撮影を実現できます。

撮影タイミング同期

柔軟な設計と使いやすさ

HPV-X3は使いやすさと柔軟性を兼ね備えた設計が施されています。さまざまな撮影ニーズに応えるための工夫が盛り込まれています。

使いやすさと柔軟性



1. 照明

カメラ上部にユーティリティのねじ穴を設けており、照明を固定する治具等を取り付けることができます。

2. ハンドルトレイ
カメラ上部にトレイを設け、工具や治具等を一時的に置くことができます。

3. 顕微鏡
市販のF-Cレンズアダプタを用いることで、顕微鏡と組み合わせて撮影を行う事ができます。

カメラ同期機能・2台制御機能

制御ソフトウェアは、2台のカメラを制御することが可能です。
例えば、2台のカメラによる同期撮影時の撮影作業や、撮影された画像の再生を1台のPC で行うことができます。

システム開発をサポートするソフトウエア開発キット(SDK)

HPV-X3では市販のDICソフトやユーザで開発された解析ソフトと組み合わせてカメラを使用する為にSDK(software development kit) *1)  を公開しております。

  • ただし、SDKを利用してHPV-X3を操作するためには別途SDKライセンス認証キットのご購入が必要です。
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