メソッドはそのまま,処理検体数は2倍に

独自のハードウェア制御技術で、分析時間を半分に!

通常の分析では、試料の注入後、次の試料の注入までの分析時間を全てデータ採取に費やすことはできず、カラムの洗浄や初期移動相濃度での平衡化、オートサンプラによる次の試料の注入動作など各プロセスが必要になります。そのため、データ採取以外の上記時間をできるだけ短縮して、分析のスループットを向上させることがLCMS分析システムに求められてきました。Nexera MXは、独自のNexera MX Dual Stream Technology(MX-DST)により、2つの分析系を交互に使用してLCMSに導入することで、LCMSのデータ採取時間を最大限にすることを可能にします。

CYP主要4分子指標代謝物4成分の分析において、通常のLCシステムでは1分析あたりの所要時間が1分22秒であるのに対し、Nexera MXシステムなら1分析あたり約半分の38秒間で完了。2倍のスループットを達成します。

独自の技術 Nexera MX Dual Stream Technology (MX-DST)

MX-DSTは、専用の流路構造と専用の装置制御システムで構築されており、2つの分析系(ストリーム)を交互に使用し、さらに試料の注入動作をオーバーラップ制御させています。これにより、一方の分析系でのデータ採取後、間断なくもう一方の分析系でのデータ採取が開始できるため、LCMSの稼働時間のほぼ全てをデータ採取時間として活用できます。

超高速注入が可能で、極低キャリーオーバーのオートサンプラ SIL-40シリーズ
最大約17,000検体搭載可能なプレートチェンジャ

超高速注入と最大約17,000検体ノンストップ分析によりLC-MS分析業務を効率化

SIL-40シリーズは1回の注入速度が従来比約2倍になり、最短6.7秒の分析サイクルを可能にします。また、プレートチェンジャの使用で最大約17,000検体を連続分析可能です。LC-MSを用いるハイスループットスクリーニングや分析を強力に支援します。
*プレートチェンジャ3台、384ウェルプレート使用時

LC-MS/MS高感度分析を支える極低キャリーオーバー

極微量まで検出するためにはオートサンプラの低キャリーオーバー性能が欠かせません。SIL-40シリーズは、ゼロデッドボリューム化を極めてキャリーオーバーのさらなる抑制に成功しました。MS/MSを用いた微量成分の高感度分析に最適です。

ハイスループットを支えるシンプルなワークフロー

複数の医薬品を用いたカクテル基質法によるCYP阻害試験は、薬物代謝創薬初期のスクリーニング試験のなかでも最も重要な試験のひとつです。ここではCYP分子種の基質として知られる化合物を対象として、あらかじめMRM最適化を行い、データベースに登録したMRMトランジション情報から分析メソッドを作成して、バッチ分析およびデータ解析を行うまでの流れをご紹介します。

LabSolutions Connect

1. MRMトランジションの抽出
・化合物データベースファイルを開く
・分析対象となる薬物の化合物リストを選択

2. メソッド・バッチ作成
・分析に使用するLCメソッドを選択
・バッチ分析に必要となる設定を入力する
 (バイアルポジション、検量線用の設定など)

3. 分析実行・バッチキュー管理
・バッチ分析を開始する

LabSolutions Insight

データ解析・レポート作成

・分析対象である基質および設定したISのピークを並列表示させながら、基質の濃度値を確認する

このように、複数の薬剤を組み合わせてカセット投与する場合にも、登録したデータベースから必要なMRMトランジション情報だけを簡単に抽出して、分析メソッドを作成できます。LabSolutions Connectは、メソッド作成から分析、さらには解析までの一連のシーケンスを自動化・効率化するうえで非常に強力なツールです。

MRM最適化など測定を開始する前の作業を効率化

MRM最適化からバッチキュー実行までの一連の操作フローをシームレスにサポートし、業務効率を向上させます。

MRM最適化をサポート

簡単な設定によるMRM自動最適化の機能と最適化結果を確認するデータブラウザ機能が、多検体における最適化プロセスの作業を軽減します。また、データベースへの最適化結果の登録は、膨大な最適化結果を管理するうえで必須の機能となります。

メソッド・バッチ作成から分析の実行・バッチキュー管理まで

LabSolutions Connectは、データベースに登録されたMRM最適化結果の中から必要な情報をテキストファイルを読み込むことで呼び出し、分析に使用するメソッドを簡単に作成することができます。同様に、テキストファイルに保存したバッチファイルの設定を読み込むことも可能であり、バッチ作成も速やかに行えます。

メソッド・バッチ作成から分析の実行・バッチキュー管理まで

LabSolutions Connectは、データベースに登録されたMRM最適化結果の中から必要な情報をテキストファイルを読み込むことで呼び出し、分析に使用するメソッドを簡単に作成することができます。同様に、テキストファイルに保存したバッチファイルの設定を読み込むことも可能であり、バッチ作成も速やかに行えます。

迅速かつ効率的なデータ処理

大量のデータ処理はLabSolutions Insightで

LabSolutions Insightでは、確認したいMRMクロマトグラムを並べて表示することができます。また、表示したピークのマニュアル操作によるピーク同定をまとめて処理することができるため、データプロセスにかかる時間を軽減して、データレビューを効率的に進めることができます。

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