ユニバーサル検出を実現するユニークな設計

UV吸収性の乏しい化合物の検出

 

ELSDは、移動相を蒸発させた後に生成される目的成分の微粒子に光を照射することで発生する散乱光を検出するため、揮発性化合物を除くほぼすべての化合物を検出できます。 UV吸収のない化合物や短波長にしか吸収がなく、移動相のバックグラウンド吸収の影響を避けられない化合物を検出可能です。また、示差屈折率検出器と異なりグラジエント溶離が可能なため、多成分の一斉分析にも適用可能です。

オリゴ糖7種混合標準品のクロマトグラム

カラム
アミノカラム
(250 mmL. × 5.0 mmI.D., 5 μm)
移動相 水およびアセトニトリル   
ELSD-LT III および PDA...グラジエント溶離    
RID...イソクラティック溶離
移動相流量 1.0 mL/min

 

半揮発性成分も高感度検出

ネブライザとドリフトチュー ブ

ELSD-LT IIIは、独自のネブライザとドリフトチューブ設計により、移動相の微細なミストのみをドリフ トチューブに導入することで、低温であっても効率よく蒸発させることができるため、不揮発性物質だけではなく、半揮発性物質も検出可能です。また、アシストガスによりサンプルを検出点にフォーカシングする機構を有し、いっそうの高感度を実現します。

アシストガスフォーカシング機能

高感度と広範なダイナミックレンジの両立

レーザー光源採用による高感度分析

 

高出力なレーザー光源を採用することにより、従来のELSDにない高感度を実現しました。また、光量が制御されたレーザーを用いているので、長期間使用時でも感度が安定しています。

レーザー光源採用による高感度分析

日本酒中のオリゴ糖スルファニルアミドのクロマトグラム

 
 

広範なダイナミックレンジ Analytical Intelligence

ELSD-LT IIIは、独自のダイナミックレンジ拡張機能を有し、最大5桁の信号強度をゲイン切替することなく検出可能です。従来は単一のゲインで分析することが難しかった高濃度/微量成分を含むサンプルを一度の分析で行うことができ、分析時間の効率化と省溶媒を実現します。

マルトオリゴ糖の一斉分析

マルトオリゴ糖の一斉分析

コンパクトな設計と優れたユーザビリティ

従来比 約2/3の小型化を実現

ELSD-LT IIIは、従来機種に比べて約2/3の高さのコンパクトサイズで、LCユニットの上に搭載することが可能です。システム設置幅を削減し、貴重なラボスペースの節約につながります。

コンパクトな設計

 

信頼性の向上

ネブライザガスの圧力やドリフトチューブの温度を常時データファイルに記録し、データの信頼性を向上します。また、ドリフトチューブの温度が設定温度に達したことを確認してから分析を実行することも可能です。
予期せぬガス圧力の低下を検知し、装置をエラー停止しますので、万が一のガス切れの際にも検出器を保護します。

クロマトグラムデータ表示画面

クロマトグラムデータ表示画面

分析メソッド編集画面

分析メソッド編集画面

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