ELSD-LT III - 特長
蒸発光散乱検出器
ユニバーサル検出を実現するユニークな設計
UV吸収性の乏しい化合物の検出
ELSDは、移動相を蒸発させた後に生成される目的成分の微粒子に光を照射することで発生する散乱光を検出するため、揮発性化合物を除くほぼすべての化合物を検出できます。 UV吸収のない化合物や短波長にしか吸収がなく、移動相のバックグラウンド吸収の影響を避けられない化合物を検出可能です。また、示差屈折率検出器と異なりグラジエント溶離が可能なため、多成分の一斉分析にも適用可能です。
カラム |
アミノカラム
(250 mmL. × 5.0 mmI.D., 5 μm)
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移動相 | 水およびアセトニトリル ELSD-LT III および PDA...グラジエント溶離 RID...イソクラティック溶離 |
移動相流量 | 1.0 mL/min |
半揮発性成分も高感度検出
ELSD-LT IIIは、独自のネブライザとドリフトチューブ設計により、移動相の微細なミストのみをドリフ トチューブに導入することで、低温であっても効率よく蒸発させることができるため、不揮発性物質だけではなく、半揮発性物質も検出可能です。また、アシストガスによりサンプルを検出点にフォーカシングする機構を有し、いっそうの高感度を実現します。
高感度と広範なダイナミックレンジの両立
コンパクトな設計と優れたユーザビリティ
従来比 約2/3の小型化を実現
ELSD-LT IIIは、従来機種に比べて約2/3の高さのコンパクトサイズで、LCユニットの上に搭載することが可能です。システム設置幅を削減し、貴重なラボスペースの節約につながります。
信頼性の向上
ネブライザガスの圧力やドリフトチューブの温度を常時データファイルに記録し、データの信頼性を向上します。また、ドリフトチューブの温度が設定温度に達したことを確認してから分析を実行することも可能です。
予期せぬガス圧力の低下を検知し、装置をエラー停止しますので、万が一のガス切れの際にも検出器を保護します。