Polyarc - 特長
酸化触媒と還元触媒を含むマイクロリアクター
Overcoming Low-response in GC-FID Analysis

FID はシンプルで高感度な測定を容易に行うことができるため、炭素の測定において最も広く使用されている検出器ですが、特定の化合物に対して高感度で安定した測定結果を得ることは容易ではありません。しかし、Polyarc は、Quantitative carbon detector (QCD) として有機化合物に対して均一な反応を FID に与えることにより、高感度な分析を可能にします。
Polyarc を用いることでより正確なデータを得ることができ、ラボの生産性や効率を向上することができます。また、従来の FID に比べて、より多くの化合物を検出できます。
あらゆる有機化合物を最高水準で分析
より高感度な GC/FID 分析を行うために触媒マイクロリアクターが搭載されています。FID で検出を行う前に、有機化合物をメタン分子に変換し、感度の応答を規格化することができます。
FIDでは検出できなかった化合物や、感度が非常に低い化合物の検出が可能になり、分析の幅が広がります。また、キャリブレーションに必要な時間を削減します。
適切な触媒を用いることで、ヘテロ原子や一般的な硫黄(S)などの毒物を含む、様々な種類やサイズの化合物を分析することができます。
Optimized Design and Seamless Integration

金属3Dプリンターを用いた独自の技術により設計されているため、スムーズに取り付けることができます。この独自の技術は、業界で初めて設計に成功しました。 内部構造と微細な触媒により分離性能とピーク形状を維持しながら測定の感度を高めます。これにより、キャリブレーションを必要としない正確な定量分析を可能にします。
Polyarc Ultra はより高い分離性能を実現

Figure 1. ジクロロメタンの溶媒ピーク図
青線:Polyarc、黒線:Polyarc Ultra
Polyarc は化学工学に基づいて設計されていますが、注入口から検出器本体までの容積が増えるため、標準的な Polyarc ではおよそ 5-10 % のピーク幅の広がりが起こる場合があります。また、高濃度の化合物ではピークのテーリングが見られる場合があります。 Polyarc Ultra は、リアクター内部の形状やフローパスの表面化学的性質を変更することにより、より高い分離性能が求められる分析に対応することができます。