VGA-100/ VGA-101 - アプリケーション
燃料分析用ガスクロマトグラフィー検出器
PIONA分析 ASTM D8071
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図1のクロマトグラムは、300以上の化合物を含む改質ガソリン試料の分析によって得られました。この試料は、30メートルの 無極性PDMSカラムを用いて、34分の分析時間で得られました。このクロマトグラムには、分離が不十分な共溶出化合物ピークがいくつか見られます。
GC-VUVは3次元技術であり、データは時間、吸光度、波長の3軸で取得されます。その結果、各ピークはユニークな吸収スペク トルを示します。更に、VUVスペクトルは各種炭化水素の分類によって近い形状を示すため、PIONA分析に必要な化合物 グループ分析を正確に行えます。
図1: 改質ガソリン試料の分析結果によるクロマトグラム
VUV分析ソフトウェアを用いて処理することで、サンプル内の成分の炭素数および化合物分類、質量パーセントおよび体積 パーセントの結果が得られます。これらの結果は、化合物類に基づき炭素数別に表示されます。
ASTM D8071に基づいた解析結果
ジェット燃料中の芳香族分析 ASTM D8267 Method
この方法は、全飽和炭化水素化合物および全芳香族化合物の定量に用いることができます。更に、単環芳香族と二環芳香族を 区別して定量することもできます。
分析に際し、試料調製やシステム較正は不要です。14分間で分析が完了し、スペクトルマッチングを用いて自動的にデータ 処理が行われます。

*1 各芳香族類に対してVol%およびMass%の結果が表示されます。
*2 飽和炭化水素、単環芳香族、および二環芳香族の含有量を視覚的に区別するために、重ね書きクロマトグラムが表示されます。
*3 分析トレーサビリティのための情報が表示されます。
ディーゼル燃料中のPAH、FAME分析 ASTM D8368
ディーゼル燃料の燃焼特性および排出量は、ディーゼル燃料中に存在する芳香族炭化水素の割合に大きく影響されます。 その結果、ディーゼル燃料の芳香族成分の測定は、燃料の品質を決定するだけでなく、空気質指数や排出物に関する環境 規制を遵守するためにも重要です。
芳香族炭化水素を測定することは重要である一方、最近のディーゼル燃料には20 %(B20)のバイオディーゼルが混合されて いることもあります。このため、脂肪酸メチルエステル(FAME)含有量を測定することで、ディーゼル燃料に関する仕様適合性を 確保することも重要です。
GC-VUV分析装置は、一回の試料注入により、全芳香族化合物、多環芳香族炭化水素(PAH)、脂肪酸メチルエステル(FAME)の定性および定量分析が行えます。
Application-Diesel PAHsに特異的なスペクトルフィルタを用いたバイオディーゼル混合物のクロマトグラム
FAMEsに特異的なスペクトルフィルタを用いたバイオディーゼル混合物のクロマトグラム
ディーゼル分析アプリケーションによる分析結果
ガソリンの詳細な炭化水素分析 ASTM D8369
タイプ同定や定量を含む炭化水素ストリームの特性評価は、従来、GC-FIDによるDHA(詳細な炭化水素分析)によって行われてきました。この方法は、40年以上前に導入されて以来、ほとんど変わっていません。DHA分析では、長時間掛けて各化合物を分離し、経験豊富なユーザーによる同定確認が必要になります。
VUVを使用したThe verified hydrocarbon analyzer™ (VHA™)は、従来のDHAに代わる各成分レベルで炭化水素ストリームの特性を評価するための新しいアプローチです。VHAは、真空紫外分光スペクトルを用い、共溶出する成分をデコンボリューションしてピーク同定を行います。この手法は、自動的に正確に、従来のDHA分析の数分の1の時間で実行できます。