Py-Screener Ver.2 - 特長
フタル酸エステル・臭素系難燃剤スクリーニングシステム
初めての方でも簡単操作
試料調製から分析・データ解析,メンテナンスといった一連の作業をサポートする専用ソフトウェア、専用標準試料、サンプリングツールキットを備え、誰でも簡単に検査が可能です。
Py-Screener実演動画
試料調製動画
試料調製動画は、こちらからアクセスしてご利用のスマートデバイス等で視聴しながら試料調整することもできます。
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新開発のフタル酸エステル・臭素系難燃剤高速一斉検査法を追加
フタル酸エステル・臭素系難燃剤の一斉検査法の検査時間を大幅に短縮したメソッド(22分)を開発しました。幅広い規制対象化合物に対して、生産性と信頼性を両立させた検査が可能です。
注1 従来より収録されていたフタル酸エステル・臭素系難燃剤の一斉検査法(35分)およびフタル酸エステル専用高速検査法に対応する分析メソッドも収録。
注2 本検査法は高耐久性カラム(SH-1MS ガードカラム付き)のみに対応します。
フタル酸エステルと臭素系難燃剤の一斉検査に対応
フタル酸エステルと臭素の数が1から10までの各PBBs、 PBDEs 全20種の一斉検査が可能となりました。新機能の「感度係数データベース」により、従来と同じ標準試料の検量線情報を基に標準試料に含まれない成分の検量線をソフトウェアが自動作成し、上記の全成分の濃度を算出できます。RoHS 指令の規制対象のフタル酸エステル、PBBs、 PBDEs をもれなく検査し、これまで以上に詳細なRoHS検査が可能です。Py-GC/MS を用いたフタル酸エステル、PBBs、 PBDEs の一斉スクリーニング法は国際分析規格IEC62321 3-3で規格化が検討されています。
感度係数データベースを用いた対象成分の拡張
”標準試料に含まれる成分( 基準化合物)”と” 標準試料に含まれない成分” の面積比の情報を登録した感度係数データベースを収録。一部の化合物の標準試料だけで幅広い化合物の定量が可能。

フタル酸エステル 7種(DIBP、DBP、BBP、DEHP、DNOP、DINP、DIDP)の分析結果

PBBs(臭素数 1~10 、計10種)とPBDEs(臭素数1~10、計10種)の分析結果
REACH規則に向けたフタル酸エステル検査に対応
2020年より欧州REACH 規則において玩具、小児用品など幅広い成型品に対してRoHS 指令の規制対象と同じ4 種フタル酸エステル(DIBP、DBP、BBP、DEHP)の規制が開始されました。REACH規則は個別濃度値および合算濃度値に対して規制濃度値が設けられており、RoHS指令とは異なる管理が求められます。これら4種フタル酸エステルの合算濃度に対して、ソフトウェアによる自動スクリーニング判定が可能です。REACH規則に向けたフタル酸エステル検査にもご使用いただけます。
Py-Screener Ver.2専用高耐久性カラムに対応
新開発の高耐久性カラム(SH-1MS ガードカラム付き)(島津製作所製)での検査に対応しました。カラムを長寿命化し、メンテナンスの負担やランニングコストを低減します。検査頻度の高いお客様に最適です。
Integrated Guard ガードカラム
一体型のガードカラムです。
分析カラムにガードカラムを付けた状態で出庫するため、接続に伴うリークや接続部分での検査対象成分の吸着や分解の心配がありません。
高耐久性カラムにはこのIntegrated Guard ガードカラムが付いています。

Py-Screener Ver.2専用高耐久性カラム(SH-1MSガードカラム付き)の耐久性評価