Py-Screener Ver.3 - 特長
フタル酸エステル・臭素系難燃剤・特定規制物質スクリーニングシステム
初めての方でも簡単操作
RoHS指令に対応した検査システム
Py-Screener Ver. 3 は、国際分析規格IEC62321-8 に準拠したフタル酸エステル一斉分析、およびIEC62321-3-3 に準拠したフタル酸エステル・臭素系難燃剤の一斉分析に対応しています。さらに、高耐久性カラム(島津製作所製)を使うことで、フタル酸エステル・臭素系難燃剤の高速一斉分析が可能です。
フタル酸エステルと臭素系難燃剤(PBBs、PBDEs 全20種)の一斉検査に対応
フタル酸エステルと臭素の数が1 から10 までの各PBBs、PBDEs 全20 種の一斉検査が可能となりました。「感度係数データベース」により、測定した標準試料に含まれる成分の検量線情報を基に、標準試料に含まれない成分の検量線をソフトウェアが自動作成し、上記の全成分の濃度を算出できます。RoHS指令の規制対象のフタル酸エステルおよびPBBs、PBDEsをもれなく検査し、詳細なRoHS検査が可能です。
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①測定した標準試料に含まれる成分 (基準化合物) の検量線②測定した基準化合物の検量線に係数aをかける
③標準試料に含まれない成分の計算した検量線
“標準試料に含まれる成分(基準化合物)”と“標準試料に含まれない成分” の面積比の情報を登録した感度係数データベースを収録しています。一部の化合物の標準試料だけで幅広い化合物の定量が可能です。
フタル酸エステル 7種(DIBP、DBP、BBP、DEHP、DNOP、DINP、DIDP)の分析結果
PBBs(臭素数 1~10 、計10種)とPBDEs(臭素数1~10、計10種)の分析結果
フタル酸エステル・臭素系難燃剤高速一斉検査法(22分)に対応
フタル酸エステル・臭素系難燃剤の高速一斉検査法で検査時間を大幅に短縮することが可能です。幅広い規制対象化合物に対して、生産性と信頼性を両立させた検査を行えます。
* 従来より収録されていたフタル酸エステル・臭素系難燃剤の一斉検査法(35分)およびフタル酸エステル専用高速検査法に対応する分析メソッドも収録しています。

※1パイロライザー動作時間
※2 UA-PBDEカラムを使用した場合。SH-1MS カラム使用時は19分。
Py-Screener 専用高耐久性カラムに対応
高耐久性カラム(SH-1MS ガードカラム付き)(島津製作所製)で、カラムを長寿命化し、メンテナンスの負担やランニングコストを低減します。検査頻度の高いお客様に最適です。
Integrated Guard ガードカラム
分析カラムとガードカラムが一体となっています。分析カラムにガードカラムを付けた状態で出庫するため、接続に伴うリークや接続部分での検査対象成分の吸着や分解の心配がありません。

高耐久性カラム(SH-1MSガードカラム付き)の耐久性評価
REACH規則に向けたフタル酸エステル検査に対応
2020年より欧州REACH規則において玩具、小児用品など幅広い成型品に対してRoHS指令の規制対象と同じ4種フタル酸エステル(DIBP、DBP、BBP、DEHP)の規制が開始されました。REACH規則は個別濃度値および合算濃度値に対して規制濃度値が設けられており、RoHS指令とは異なる管理が求められます。これら4種フタル酸エステルの合算濃度に対して、ソフトウェアによる自動スクリーニング判定が可能です。Py-Screener Ver.3 は、REACH規則に向けたフタル酸エステル検査にもご使用いただけます。
米国TSCA、POPs条約の規制化合物にも対応
Py-Screener Ver.3では、フタル酸エステル・臭素系難燃剤に加えて、さまざまな規制化合物の一斉分析が可能です。米国TSCAで規制対象となっているPIP(3:1) やDeca-BDE、POPs 条約で規制対象となっているUV-328 およびデクロランプラス(DP)、短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)/ 中鎖塩素化パラフィン(MCCPs)をスクリーニング検査することが可能です。
米国TSCAで規制対象のPIP(3:1)に対応
米国TSCAで規制されるPIP(3:1)は1つ以上のイソプロピル化された3つのフェニル基を持つリン酸化合物と定義され、多くの異性体と同族体が存在します。Py-Screener Ver.3を使用すれば、特許取得の技術で、複雑なPIP(3:1)検査を簡便かつ高精度にスクリーニングできます。PIP(3:1)の定量は、フタル酸エステル標準試料中のDEHPとの相対感度係数から濃度を算出できるため、標準試料の準備は不要です。
PIP(3:1)構造式
PIP(3:1)の分析結果
POPs条約で規制対象のUV-328およびDPに対応
UV-328 およびDPは、高い残留性や生物蓄積性を持つことから環境への影響が懸念され、POPs 条約の附属書A(廃絶)対象に指定されています。DPは立体異性体であるSyn-体、Anti-体のピークが検出されます。このような化合物でも、Py-Screener Ver.3は、立体異性体のピークを合算して簡便にスクリーニング可能です。またフタル酸エステル標準試料中のDEHPとの相対感度係数を利用することで、UV-328とDPの濃度を簡単に算出します。この方法により、UV-328およびDPの標準試料の準備が不要となり、分析プロセスが効率化されます。
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UV-328
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UV-328の分析結果
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Syn-DP Anti-DP
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DPの分析結果
POPs条約で規制対象のSCCPs/MCCPsに対応
SCCPs/MCCPs は、難分解性・高蓄積性・毒性を有することから、POPs 条約の附属書A(廃絶)対象に指定されています。SCCPs/MCCPs には多数の異性体が存在するため、一般的に、負イオン化学イオン化法(NCI)で分析します。しかし、Py-Screener Ver.3では、電子イオン化法(EI)で分析することができるため、その他の規制化合物との同時分析も可能です。また、可燃性ガスも不要です。こちらも同様に、フタル酸エステル標準試料中のDEHPとの相対感度係数から濃度を算出できるため、標準試料を準備することなく定量を行えます。
* SCCPsとMCCPsは区別せず、合算(SCCPs/MCCPs)して定量します。ただし、長鎖塩素化パラフィン(LCCPs)が含まれる場合、SCCPs/MCCPsとして検出されることがあります。
SCCPsの例 分子式C¹²H²¹Cl⁵ MCCPsの例 分子式C¹⁴H²⁴Cl⁶
SCCPs/MCCPsの分析結果
RoHS指令・米国TSCA・POPs条約の規制化合物の一斉分析が可能
フタル酸エステルおよび臭素系難燃剤とともに、PIP(3:1)およびUV-328、DP、SCCPs/MCCPsを同時に分析することが可能です*1。
複数の化合物を同時に検査することで、分析作業の効率化が図れます。
*1 高速一斉検査法には非対応です。
フタル酸エステル、臭素系難燃剤、PIP(3:1)、UV-328、DP、SCCPs/MCCPsの同時分析結果
実試料中の規制化合物の検出をサポート
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Py-Screener Ver.3では、実際の試料を用いたGC-MS分析の事例を多数収録したハンドブックをご用意しています。分析対象はPIP(3:1)およびDP、SCCPs/MCCPsであり、標準試料では得られない、実試料ならではの複雑なクロマトグラムを掲載しています。実試料には多様な化合物が含まれているため、クロマトグラムはより複雑で、実際の分析現場に即した内容となっています。この事例集は、日々の分析業務のヒントや参考資料としてご活用いただける内容です。ピークの分離および同定にお困りの際にも、実践的な事例が分析の手助けとなります。
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ハンドブック

