ALTRACE - アプリケーション
エネルギー分散型蛍光X線分析装置
食品分野
ひじき、魚肉、米など
- 食品に含まれる有害元素のカドミウム、ヒ素、鉛、水銀については各国で規制があり、1.0ppmを下回る基準値が設けられています。たとえばコメ中のカドミウムについては国内外で0.4 mg/kg以下の基準値が設けられています。
ALTRACEでは、食品中の0.1 mg/kg ~ 数mg/kgを検出することが可能です。 -
検量線法
- 標準試料の測定を行い蛍光X線強度と含有量との関係を検量線として、未知試料の定量を行う方法です。
未知試料の材質に近い標準試料を選択し、元素ごとの検量線を作成することで、定量値の正確性が高い分析を行うことができます。吸収励起補正や重なり補正など、各種共存元素補正にも対応しています。内標準補正法にも対応しており、蛍光X線と散乱線の比を用いて検量線を作成することで、試料の材質と密度の補正を行うことができます。 -
化学製品または土壌
化学製品原料(液体/粉末)など
環境に関わる分野でも蛍光X線分析装置が使用されます。粉末、粒状試料を溶解することなく、試料容器に入れてそのまま分析することができます。
日本では、土壌含有量基準として、カドミウム、鉛、クロム、ヒ素、水銀、セレンの基準値が設けられています。土壌にはさまざまな元素が含まれますので、含まれる元素を定性分析したあとで、ファンダメンタルパラメータ(FP)法により定量分析を行います。
ファンダメンタルパラメータ(FP)法
理論強度計算を利用して、測定強度から組成を求める方法です。標準試料の作成が困難な未知試料の定量分析に有効です。主成分がC, H, Oなどの場合、FP法ではバランス(残分)設定が必要ですが、プロファイル形状からバランス設定が必要と判断された場合はソフトウェアが自動でバランス設定を行います。
バックグラウンドFP法
バックグラウンドFP法は、蛍光X線(Netピーク)強度だけを計算する従来のFP法に、散乱X線(バックグラウンド)強度の計算を加えたものです。