LCで一般的に用いられるUV検出器は、分離できていない共溶出ピークや吸光度の小さい化合物を見逃してしまう可能性があります。LCMS-2050はLC検出器の簡便さと高い基本性能を両立した小型MSで、Mass-it™機能を用いるとUVクロマトグラム上にm/z情報を付与することができ、共溶出ピークや微量の不純物も見逃すことなく検出できます。
ここでは小型MSをLC検出器として用いた医薬品中の不純物分析事例と、LCMS-2050の特長をご紹介します。

 
 
 

モンテルカストナトリウム中の不純物解析

日本薬局方(JP)、米国薬局方(USP)などの公定書には医薬品中不純物の構造式が記載されており、医薬品中の微量不純物の同定は品質を保証する上で重要になります。一般に、不純物管理ではHPLC-UV法が広く採用されていますが、検出された不純物の同定には質量分析計をさらに接続して分子量情報を得る分析が有効です。
本報告では、高速液体クロマトグラフNexeraシリーズと高速液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-2050を組み合わせたシステムを使用し、モンテルカストナトリウム中の不純物を分析した例をご紹介します。本測定では不純物の分子量確認だけでなく、インソースCIDを用いた構造解析も実施しました。

 
 
 

Seamless integration with LC by design
LCMS-2050の特長 

高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-2050

LCMS-2050は、LC検出器としての使いやすさとMSの優れた能力をかけあわせて「使いやすさ」「基本性能の高さ」「コンパクトさ」の全てを兼ね備えたシングル四重極質量分析計です。
質量分析計に馴染みのないユーザーでも、容易にかつ効率的にデータ採取を進められるような技術や機能を盛り込み、シンプルな使い方を極限まで追求しました。LCと同様の簡便な操作感、容易な操作性を可能としながらも、島津質量分析計の特長を引き継いだ高速、高感度、広質量範囲の分析を実現し、MS検出器としての性能にも妥協はありません。

 

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