食品の食べやすさの評価(小型卓上試験機)
食品の食べやすさの評価
はじめに
ユニバーサルデザインフードとは,日常の食事から介護食まで幅広く使用できる,食べやすさに配慮した食品です。高齢化社会が進む日本では,現在,様々な介護食が販売されており,患者に適した食事をとる必要があります。日本介護食品協議会ではユニバーサルデザインフードを制定し,「かたさ」や「粘度」により4つの区分に分類しています。
ここでは,「かたさ」を測定するシステムをご紹介します。
えん下困難者食品の評価についてはこちら
測定・治具など
食品の食べやすさの評価に用いた試験治具の模式図をFig.1に示します。かたさを測定するには,1回の圧縮と除荷を行います。Table 1に区分と硬さ上限値との関係を示します。

Fig.1 ユニバーサルデザインフードかたさ試験模式図

Table 1 ユニバーサルデザインフードの区分と
かたさ上限値
測定結果

Fig.2 食品試験評価治具

Fig.3 食品試験評価結果

食品のかたさ評価システム
試験機 : EZ-SX
ロードセル : 50 N
試験治具 : ユニバーサルデザインフード試験セット
ソフトウェア : TRAPEZIUM X テクスチャー
恒温装置 : 冷熱恒温器(別置)
特長
- 軽量・コンパクト
机の上に無理なく収まるコンパクトサイズです。オフィスの片隅で試験できます。 - 高精度ロードセルを採用(高精度形は1級,標準型は0.5級)
ロードセル定格の1/500~1/1の広い保証範囲。信頼性の高い試験評価をサポートします。 - ジョグコントローラ(オプション)
クロスヘッドの位置を手元で操作できます。ジョグダイヤルを用いることで微小な位置調整が可能です。 - オペレーションソフトウェアTRAPEZIUM X テクスチャー
食品のテクスチャー測定,医薬品,化粧品などあらゆる品質評価,物理特性の測定に最適なソフトウェアです。
任意の制御パターンを作成し,硬さ・もろさ・エネルギーなど食品に特化したデータ処理項目を作成することができます。 - 充実した専用治具
食品・医薬品や電機電子・プラスチックなどの多くの分野にわたる専用治具とアプリケーションで,お客様の様々なニーズをサポートします。