においや異臭の分析例解説(GC-MS)
ヘッドスペース分析システムによるにおい成分の分析例
ヘッドスペース分析システムにより,異なる種類の日本酒中より検出された揮発性成分を検出しました。検出された揮発性成分を多変量解析の結果,各日本酒がスコアプロット上でクラスターを示し,それぞれの日本種を特徴付ける成分を絞り込むことができました。
普通酒 | 純米酒 | 大吟醸 | |
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検出成分 | 78 | 76 | 86 |
におい成分分析で検出された成分数
大吟醸酒に多い成分 | 特徴 |
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3-methyl-1-butanol | 清酒の基調香 |
2-phenylethanol | バラ様の香り |
pentyl acetate | バナナ様臭気 |

日本酒中のにおい成分のプロファイリング結果
GC-MSによる異臭のクレームがあった食品試料の分析例
異臭クレームのあった食品試料を分析した結果,4成分が正常品よりも異臭品に多く含まれること確認しました。検出された4成分について,異臭データベースを用いて,濃度と臭気閾値の比較,においの質の確認の結果,2,4,6-トリクロロアニソールが異臭の原因物質であることを特定しました。

異臭成分の分析結果