私たちのごく身近にあるものの一つである加工食品は,さまざまな色を有していますが,その色は商品価値を大きく左右する要因の一つであり,そのために色の管理が製造工程において厳重に行われています。
市販の調味料について紫外・可視分光光度計(UV)によるカラー測定を行いました(下図) 。
1.食用酢,2.ケチャップ,3.ソース,4.マヨネーズ です。
スペクトルデー夕をもとにC光源2度視野の条件でCIE(xy)色度図およびUCSを示しました。xy色度図は,色度座標のxとyにより色度(色相と彩度)を表示したもので,色度図の中心に向かうほど彩度が低くなります。また,Lab色度図において左側に表示してあるL*は明度を0~100の間で示しています。色度図の中心に向かうほど彩度が低くなり,端に向かうほど彩度が高くなります。
*食用酢は透過測定で,ほかは反射測定

透過,反射スペクトル

透過,反射スペクトル

CIE(x,y)色度図 UCS(Lab)色度図

UCS(Lab)色度図     UCS(Lab)色度図

紫外可視分光光度計

紫外可視分光光度計は従来液体試料の他に固体試料(粉末・半導体・薄膜・ガラス材料)等の反射,吸収測定も可能です。低迷光,ワイドレンジを保証するダブルモノクロタイプ(UV-2700形)と,ハイコストパフォーマンスのシングルモノクロタイプ(UV-2600形)。両機とも次世代ソフト「UVProbe」を塔載し,最高レベルの機能を実現しました。