鉄鋼中の非金属介在物の分析/EPMA

鉄鋼中の非金属介在物は、その形態・大きさ・分布など析出状態によって、鋼の機械的性質(靭性,耐疲労性,非時候性)に著しく影響を及ぼすことがあります。このため、微細な非金属介在物や析出部を調べることは、鋼の性質を知る上でとても重要です。

高感度・高分解能のCeB6-EPMAを用いて分析しました。硫化物系の非金属介在物の存在が確認され、その形態から外来的介在物が共存していることが分かります。

非金属介在物の元素マッピング像

電子線マイクロアナライザEPMA-1720 Series

非破壊的な分析法として細く絞った電子線を試料に照射し、微小部における元素組成を明らかにします。試料のミクロン領域を高感度で元素分析する装置です。サブミクロンオーダー定量分析と同時にSEM像を確認し、形状検査にも利用できます。異物等があれば、直ちに原因解析を行なえます。