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繊維径・繊維長
CNFのナノスケール観察と繊維長・繊維径解析
CNFの基礎物性の評価方法が未確立であることは,現在の課題の一つです。例えば,CNFの繊維長や繊維径は,CNF複合材料の機械的強度に影響することが考えられ,その測定手法の確立が求められています。一般にCNFの観察には原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope : AFM)の一種である走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope : SPM)や透過型電子顕微鏡が用いられます。
- ナノメートルオーダーの3D観察・測定
- 絶縁体をそのままで観察可能
- 大気中,溶液中,雰囲気中,真空中での観察が可能
- 電磁気,粘弾性等の各種物性測定が可能
ここでは水分散系CNFをSPMで観察した結果を示します。形状像(a)では,繊維形状が明瞭に確認できます。
(観察視野:2.5µm×2.5 µm)
番号 | 繊維長[µm] | 繊維径[nm] |
---|---|---|
1 | 2.3 | 10 |
2 | 3.3 | 10 |
3 | 0.8 | 6 |
4 | 2.2 | 6 |
5 | 2.2 | 6 |
平均 | 2.2 | 8 |
形状像(a)に粒子解析ソフトウェアを用いることで,個々の繊維を抽出し(b),繊維長・繊維径を容易に測定できます。この結果,繊維長が1~3µm・繊維径が6~10nmとわかります。