セルロースナノファイバー分析・ 計測機器カタログPDF
熱特性
CNF樹脂複合材料の熱特性

示差走査熱量計(DSC)は,試料の吸熱・発熱に伴う熱流の変化を検知し,高分子材料の融解を観測できる装置です。
このDSCを用いてCNFを強化材に使用した熱可塑性樹脂の複合材料(CNF強化樹脂)の融解熱量を測定しました。熱可塑性樹脂はリサイクルが可能なため,CNF強化樹脂の融解熱量を測定することにより,リサイクル品のCNF含有率を推定することができます。
- 低温から高温まで安定したベースラインの実現
- 液体窒素用冷媒槽を標準装備
- テンプレート方式による自動解析
CNF0%,3%,5%,10%含有したPA6を0℃~250℃まで加熱後,0℃まで冷却して再度加熱した時のDSC曲線から融解熱量を求めました。CNF含有率の増加とともに融解熱量が減少しており,CNF含有率と融解熱量には直線的な関係が得られました。