繊維:繊維上付着物の解析/FTIR

品質管理上重要な微小異物の分析において,簡単かつ短時間に測定ができる赤外顕微鏡は分野を問わず広く使われています。
その中でも顕微ATR法は試料のかきとりや厚さの調整といった前処理の必要がなく,透過測定においてよく見られる干渉縞の影響,反射測定における異物表面のあれや下地による反射,吸収等による影響を受けないため,表面異物や付着物の分析に大きな威力を発揮します。

繊維上の付着物を測定し,フェノール系樹脂と同定されました。

繊維上の付着物のスペクトル


 

自動不良解析システム

赤外スペクトルは分子振動に基づいたパターンを与え,試料の構造情報が得られます。赤外顕微鏡と組み合わせることにより,10μm程度までの微小異物解析を行います。