Nexera シアン分析システム

水質基準の1/10濃度を優れた精度で定量

Nexeraシアン分析システムは,水質検査方法に基づくイオンクロマトグラフ-ポストカラム吸光度検出法によりシアン化物イオンおよび塩化シアンを選択的に高感度検出する専用システムです。

分離および検出原理

分離および検出原理

イオン排除クロマトグラフィーによりシアン化物イオンと塩化シアンを分離後,シアン化物イオンはクロラミン-Tにより塩化シアンに変換します。これらの塩化シアンをピリジン-ピラゾロン法により誘導体化し,生成する化合物を638 nmの波長で選択的に検出します。

告示法の要求を満たす定量精度で分析可能

告示法第261号の検査方法では,基準値の1/10濃度である0.001 mg/L(1 μg/L)の面積値繰り返し再現性(%RSD)が10%以内となる定量精度が求められています。
本システムでは,基準値の10分の1濃度まで,十分なS/Nと良好な面積値再現性で定量が可能です。
また,検出限界(SN比=3):0.0001 mg/L(CN-換算値)と高感度です。

シアン化物イオン,塩化シアン標準液のクロマトグラムと再現性 (0.001 mg/L,100 μL注入)

シアン化物イオン,塩化シアン標準液のクロマトグラムと再現性
(0.001 mg/L,100 µL注入)

シアン化物イオン,塩化シアン標準液の検量線 (0.0005~0.02 μg/L)

シアン化物イオン,塩化シアン標準液の検量線
(0.0005~0.02 mg/L)

化学反応系を熟知したシステム設計

ポストカラム部では,カラムからの溶出液に反応液を混合して化学反応させ,検出器に到達するまでに反応を完結させる必要があります。この反応に必要な温度と時間をいかに正確にコントロールできるかが重要です。反応液が混合された後,短時間で反応温度まで液温が上昇しなければ,十分な反応が行われません。シアン分析では,この反応温度を100℃という高温に設定しているため反応温度の制御が重要となります。

反応熱を有効利用するサーマルリサイクル

反応熱を有効利用するサーマルリサイクル

シアン分析は,液温を100℃まで加熱して発色反応(ピリジン-ピラゾロン法)を行う検査方法です。一般のポストカラム反応システムでは,この高温の反応液を直接検出器に導入します。
Nexeraシアン分析システムは,この高温の反応液をカラムオーブンの熱源として再利用するサーマルリサイクルシステムを採用しています。冷却機能付きのカラムオーブン内に反応液の流路(冷却コイル)を戻して放熱させることで,カラムオーブンの温調とオーブン内に設置された塩素化反応部の反応に有効利用します。温度の下がった反応液を検出器へ導入することで検出器への熱負荷を低減し,安定した分析が可能となります。

反応系を最適化した専用配管

Nexeraシアン分析システム専用に,反応系を最適化した専用配管部品キットをご提供します。臭素酸分析システムとは反応系の設計が異なりますが,臭素酸と同様,独自の反応液混合部(特許第4082309号)を採用しています。

反応系を最適化した専用配管

結露なく試料を均一に冷却

ANALYTICAL INTELLIGENCE

SIL-40Cシリーズは,分析中でも試料バイアルを載せたサンプルプレートの交換が可能なダイレクトアクセス機能とDry air flow control(乾燥空気を循環させる気流制御方式)により,庫内を均一に冷却することで,分析の再現性を高めると共に,分析業務の効率化に寄与します。
Dry air flow controlは試料を確実に冷却すると共に,冷却時の結露水の煩わしさから解放します。

Dry air flow control

熟練度によらず信頼性の高い分析を実現

ANALYTICAL INTELLIGENCE

FlowPilot機能がカラムを保護しながらシステムを自動安定化

送液を開始する際,急激な圧力変化によるカラム劣化を避けるため,カラムオーブンの昇温中に溶離液流量を段階的に分析条件に近づけるなど,手間のかかる作業を必要とします。
カラムオーブン温度と連携した移動相流量制御機能 FlowPilotは,まるで熟練者のような手順でカラムを保護しながらカラム平衡化を自動実行します。

ANALYTICAL INTELLIGENCE

移動相残量モニター

溶離液や反応液,オートサンプラのリンス液の残量を重量センサー*を用いて,リアルタイムでモニタリング(最大12液)する機能です。 分析開始時に,残量が必要な液量を満たさない場合はメッセージでお知らせし,また,分析中も常に残量をモニターして,枯渇の可能性が生じれば作業者にPCやスマートデバイスで通知します。
*オプション

分析で消費する量を満たすかチェック

分析で消費する量を満たすかチェック

ラボ外でも残量をモニター

ラボ外でも残量をモニター

ANALYTICAL INTELLIGENCEとは

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