LabSolutions CS - 特長

分析ネットワークを自由にアクセス

快適な操作環境

LC,GCを同じソフトウェアで制御可能

LC,GCを統合的に操作できるため,機種ごとのソフトウェア操作に習熟する必要がありません

LabSolutionsでは,LCとGCを同じソフトウェアで操作でき,1台のPCで複数のLC装置,GC装置を同時制御できます。接続されているLC装置やGC装置を切り替えて柔軟に使用することができます。LC分析,GC分析の操作環境の共有は,ワークステーションの操作トレーニング時間を軽減します。また,LCsolution,GCsolutionの操作性は継承しています。

他社のLC装置も同じソフトウェアで制御可能※1

LabSolutions CSでは,他社のLC装置を制御することができます。分析データが装置パラメーターなどのメソッド情報とともにLabSolutionsのデータベースで一元管理されます。
また,分析データの再解析も,どのクライアントPCからでも行うことができます。

他社HPLC,GC装置の操作もLabSolutions CSでおこなえます

一目でネットワーク内の装置稼動状況を確認

LabSolutionsの装置稼動モニターは,接続している装置の使用状況や各装置の分析終了予定時間を確認できます。複数の装置を同時に稼動させている場合も使用状況が一目で分かるため,装置の空き状況に合わせた分析作業のスケジュール管理に役立ちます。また,装置アイコンを分析機器室での配置に合わせるなど,自由にレイアウトすることもできます。

ネットワーク内の分析装置の稼働状況もひと目で確認

分析PC以外からでも制御・解析可能

LabSolutions CSでは,セキュリティを維持しながら場所を問わず,自由に装置アクセスできます。例えば,分析開始前は,分析機器室にあるPCで操作を行い,分析開始後は,居室のPCから運転状況の確認・装置制御,データ解析ができます。分析の進捗状況,装置制御,報告書作成等の分析業務の作業効率を高めることができます。

セキュリティを確保しつつ,クライアントPCから装置稼働状況を確認,分析データ閲覧が可能なオープンアクセス環境を実現

膨大な量のデータも素早く検索

LabSolutions LC/GC,DBでは通常分析したPCでデータを閲覧することになり,目的のデータを探すのが不便です。LabSolutions CSは,サーバーでデータをまとめて管理しているため,どこからでもデータを閲覧することができます。また,分析スケジュールで得たデータを一括して探せるなど充実した検索機能で目的のデータを素早く検索することができます。

サーバ障害時での分析可能(LC/GCのみ)

一般的なシステムではサーバーがダウンすると,分析業務が継続できません。LabSolutions CSでは,サーバーに障害が発生しても,アクイジションコントローラPCから,分析実行ができます。また,サーバー復旧後に分析結果データはアクイジションコントローラPCから自動的にLabSolutionsサーバーに保存することができます。

アクイジションコントローラによるサーバ障害時の分析データ保護

マルチデータレポート作成機能

LabSolutions では,通常の分析レポート作成機能に加え,マルチデータレポート作成機能(オプション)を使用すると,さまざまな装置のデータを組み合わせた報告書を作成できます。システム適合性試験,含量均一性試験,溶出試験などのレポートテンプレートを標準で付属しており,またExcel と同等の操作環境になっていますので,規格試験などのさまざまなレポートフォーマットを簡単に作成することができます。さらに印刷の自動実行やPDF ファイルの自動生成にも対応しています。
 

※マルチデータレポートソフトウェアはオプションです。詳細はお問い合わせください。

LabSolutions マルチデータレポート機能(オプション)

安心・安全なデータ管理

データベース管理によるミスの防止

LabSolutions DB,CSでは,データベースを使い,分析データをセキュアに管理することができます。データベースで分析データの履歴を管理することで分析データの上書き,削除といったミスを防ぐことができます。また,分析データを再解析した場合,再解析データの版数を自動的に管理することができ,分析データは上書きされません。過去のデータの表示も簡単に行うことができます。

データベースによるセキュアなデータ管理

堅牢なセキュリティ

データの信頼性を担保するためのオーディットトレイルの設定やシステムで発生したイベントをメール送信する機能が設定できます。
ユーザーアカウントに対して,パスワード長やパスワードの有効日数,複雑さの設定,不正アクセスのためのロックアウト機能の設定,登録ユーザーの削除や変更に対する設定を行うことができ,高いセキュリティでシステムを運用できます。
データファイル等の上書き保存に対する設定やレポートに出力する項目に関する設定も行えます。

堅牢なセキュリティを確保する様々な機能

管理作業の効率化

データだけでなくユーザーなどのシステム情報はサーバーで一括管理

これまではPC毎にユーザー情報を管理していたため,PCの台数が増えれば増えるほど管理者へ負担がかかりました。LabSolutions CSでは,サーバーでユーザー情報を一括管理しているため,PC毎のユーザー管理が不要になり,管理者の手間を軽減します。
      
データのバックアップも重要です。サーバーでデータを一括管理できるため,各PCにはデータが残りません。サーバーに蓄積されたデータを外付けHDDなどのメディアにバックアップすることができ,メディアにバックアップしたデータは元のデータベースに戻すことなく直接参照することもできます。(リストア不要)
また,サーバーにテープ装置を搭載すれば,サーバートラブル等にも備えることができ,より効率のよい管理作業を実現します。

分析データ,ユーザ情報をサーバで一括管理することにより,管理の効率化を実現

プロジェクト毎に関連情報を管理

LabSolutions DB,CSは,業務やシステムの運用に合わせて管理できるプロジェクト管理機能があります。この機能は,プロジェクト単位に装置管理,ユーザー管理,セキュリティポリシーとデータ処理の設定を行うことができ,データ検索や業務の管理作業をスムーズに行うことができます。

プロジェクト管理機能により,見たいデータだけを選択的に閲覧可能

規制対応のトータルサポート

CSV(IQ/OQバリデーション)作業の支援機能

従来のLCsolution/GCsolutionではCSV作業で,OSのバージョンやソフトウェアの設定情報を各PCの画面を見ながら確認し,転記するという作業をしていました。LabSolutionsでは,Windows® OSのセキュリティパッチの情報やPC情報,ソフトウェアの据付情報を一括に表示し,印刷することができます。また,LabSolutionsのセキュリティポリシーや数値の丸め設定などのシステム情報,ユーザー情報,装置情報などを,1つの画面から一括して印刷することができます。そのため,作業者が,各種設定画面を開く手間を省き,作業ミスを軽減します。

PC情報やソフトウェア据付情報を一括印刷できるため,CSV作業におけるミスを低減できます

クライアントPCでのLabSolutionsソフトウェアの構成管理が不要

LabSolutions CSは,Windows®のターミナルサービス(RemoteApp)に対応しています。クライアントPCにはLabSolutionsソフトウェアをインストールしないため,クライアントPCのバリデーション作業やソフトウェア更新作業が大幅に軽減できます。ターミナルサービス機能により,サーバーにインストールされたLabSolutionsソフトウェアを遠隔操作して利用することが可能になり,クライアントPCでは,サーバー上にあるLabSolutionsソフトウェアを通常の使い勝手そのままに実行できます。

クライアントPCごとのLabSolutions構成管理が不要

Labsolutions CSによるAgilent社、Thermo Fisher scientific社HPLC,LC,GCの制御

分析データシステムLabSolutions CSから,Agilent社のHPLCやGCを制御することが可能となりました。データベース上での分析データやメソッド情報の一元管理,各クライアントPCからの分析データのアクセスなど,LabSolutions CSで実現していた機能が,弊社のHPLCやGC,FTIRだけでなく,Agilent社とThermo Fisher Scientific社のHPLCやGCでも利用することが可能です。
また,Agilent社の分析装置は,Agilent 機器コントロールフレームワーク (ICF)で統合されたAgilent HPLC/GCドライバーパッケージのメソッド編集画面や装置ステータスのユーザーインターフェースを使用することができます。一方、Thermo Fisher Scientific社の分析装置はChromelem CDSと同じユーザーインターフェース(コントロールパネルとメソッド編集)で操作することができます。
さらに,LabSolutions CSでは,LCやGC以外のスペクトロ装置やTOC,天びんなど,分析ラボで使用される各種装置のデータについても,サーバーコンピュータのデータベースで一元管理を実現しており,ラボにおける幅広い装置のデータ管理と各種試験の報告書作成を支援します。

Agilent Technologies社LC,GCに対応した分析データ・ネットワーク構築が可能です

*1 アクイジションコントローラPCは分析装置を制御するためのPCです。
  また,クライアントPCと同じように分析指示やデータの再解析を実行することもできます。
*2 ターミナルサービスを使用する場合,クライアントPCにLabSolutionsソフトウェアのインストールは不要です。
*3 タブレットを使用する場合は,Citrix社のXenAppのインストールが必要です。
*4 Amazonクラウド(Amazon EC2)上でも動作します。詳細はお問合せください。

シンプルなユーザーインターフェース

LabSolutionsのランチャー画面からAgilentの装置を選択すると,Agilent社HPLCやGCの制御画面を表示することができます。
メソッド編集画面、分析バッチ編集画面、分析モニター画面、装置環境設定画面は、Agilent社のHPLCやGCを最良の方法でLabSolutions CSに統合するように設計されています。
取得したデータは,LabSolutions CSにて一元管理され,LabSolutionsのセキュリティーポリシーにより,各種規制にも対応した信頼性のあるネットワーク環境を提供します。

LabSolutions CS
LabSolutions CS
  

 

LabSolutions CS

Thermo Scientific™ Chromeleon™ 7.2 CDSのコントロールパネルとメソッド編集画面を LabSolutionsに融合

Thermo Fisher Scientific社の分析装置は、Chromeleon 7.2 CDSと同じユーザーインターフェース(コントロールパネルとメソッド編集)で操作 することができます。また、スタートアップ・シャットダウン機能にも対応し、さらにスナップショット機能で分析中のデータ解析も可能です。

Thermo Fisher Scientific社装置でもLabSolutionsの独自機能が使用可能

島津独自のレポートセットでデータ完全性を強化

  • 分析操作の「見える化」による確認作業の軽減と信頼性が向上します。
  • 分析結果の改ざんをシステムで防止することができます。
  • 分析結果レポートの電子化による業務の効率化を図ることができます。

マルチデータレポートによる拡張計算と高品位なレポート作成

  • 高度な拡張計算をセキュアな環境で実行することができます。
  • 手入力による転記リスクを解決し、省力化と高品位なレポート作成の両立が図れます。

さまざまな解析を支援するエキスパートツール

  • 新波形処理アルゴリズムi-PeakFinderによる高精度なピーク検出が行えます。
  • デコンボリューションアルゴリズムi-PDeA IIによる革新的なピーク分離が可能です。
  • ユニークな解析機能i-DReCによるダイナミックレンジの拡張が可能です。

対応装置一覧

LabSolutions CSは,Agilent社のHPLC 1100/1200/1260/1290シリーズおよびGC 6890/7890/8860/8890シリーズに対応しています。

  対応機種(Agilent Technologies社HPLC)

機種 型名
バイナリポンプ G1312B,G4220A
クォータナリポンプ G1311B,G4204A
高性能オートサンプラ G1367E,G4226A
カラムコンパートメントSL+ (オープン) G1316C
DAD (PDA 検出器) G1315C,G4212A
VW D (UV/V is 検出器) G1314F

  対応機種(Agilent Technologies社GC)

機種 型名
GC本体 6890シリーズ,7890シリーズ
オートサンプラ (ALS)
7683B,7693A
ヘッドスペースサンプラ 7697A,G1888
LC Thermo Scientific™ Vanquish™ UHPLC システム、Thermo Scientific™ UltiMate™ 3000 HPLC および UHPLC システム
GC Thermo Scientific™ TRACE™ 1300 ガスクロマトグラフ、Thermo Scientific™ TRACE™ 1310 ガスクロマトグラフ

※上記は主要対応機種を記していますが,それ以外の対応機種につきましては,最寄りの営業所または代理店にお問い合わせください。

レポートセット

分析データシステム ER/ES関連規制対応

分析データの信頼性確保と作業効率化を強力にサポート

分析データに関する最近のトピックスとして、データの改ざんや差し替えなどによるデータインテグリティ(Data Integrity:データの完全性)の欠落があります。
分析ラボにおいては、分析により得られるデータの正確さだけでなく、分析データの信頼性を確保するために、分析により得られるデータから分析結果を得るに至った手順などに誤りや不正がないことを担保する必要があり、試験結果と的確な分析ログ(操作記録)の確認が求められています。
LabSolutionsレポートセットは、ソフトウェア操作の「見える化」の実現により、分析ラボで求められる分析データの信頼性を確保するとともに、各種結果の確認業務に要する時間を1/2~1/3に短縮することができます。

LabSolutionsレポートセットが実現する3つの特長

一連の分析操作の「見える化」による確認作業の負担軽減と信頼性の確保

一連の分析(バッチ分析)の分析情報と分析結果・条件、さらに分析作業の開始から終了までのすべての操作ログをひとつのPDFファイル(レポートセット)としてまとめることで、一連の分析操作の「見える化」が可能となります。これにより分析結果や分析操作の確認が容易になり、確認作業の負担軽減と信頼性の確保を実現しました。

一連の分析結果は自動的に改ざん防止

「見える化」の対象となった一連の分析結果は、自動的に編集不可の状態になります。このため分析結果の修正や差し替えなどの改ざんを防ぐことができます。また、「見える化」されたレポートセットと一連の分析結果は連携(リンク)するため、それぞれの分析結果データを検索し、簡単に確認することができます。

分析結果レポートの確認作業の電子化による業務の効率化

PDFファイルで出力された分析結果レポートの任意の箇所に、レポート確認記録を残すことができます。未確認の項目があった場合は、エラーを通知してレポート確認の漏れを防ぎます。また、レポートセットに対する確認作業に電子署名を利用することができます。これら確認作業支援機能により画面上での確認作業が容易になり、ペーパーレス化と業務の効率化を実現します。

レポートセット機能

クロマト機器(LC/GC)の場合

 

スペクトロ機器の場合

※1 UV、FTIR、RFのレポートセットについては、2017年7月現在下記(1)~(3)の機能に未対応です。
(1)測定メソッドへのID付与
(2)複数データに対する測定メソッドの重複印刷の回避
(3)シーケンス測定 ただしUVの定量分析(フォトメトリック)の場合には対応可
※2 UV、FTIR、RFのレポートセットは、LabSolutions CSネットワークおよびLabSolutions DBスタンドアロンに対応しています。
※3 レポートセット作成時のファイル選択については、UVのフォトメトリックの場合、一つのファイルを選択すると関連するファイルを含めたレポートが作成されます。
一方、UV、FTIR、RFのスペクトル測定では、複数ファイルが関連する場合、それら複数ファイルを手動で選択します。
※4 ログについては、測定時のログが記載されます。再解析する場合、再解析時のログも記載されます。
※5 ロックされたファイルについては、権限を有する者のみがロック解除可能です。  

 

  • PDFレポートセットは、ソフトウェア内に散在する操作情報(人の手が介在する操作・設定)を集めてひとつのレポートにまとめたものです。電子書籍と同じような感覚で、ページをめくりながら内容確認が行えるため、これまでのように、画面やタブをいくつも切り替えながら操作・設定の確認を行う必要がなくなりました。

  • PDFレポートセットは、分析データやメソッドファイルなどと同じく、セキュリティ管理されているデータベース内で生成・保管されるので安心です。また、PDFレポートセットを作成するためのソフトウェアはLabSolutionsに内蔵されているため、PDF作成ソフトウェアに対して別途バリデーションを行う必要はありません。

  • レポートセットの詳細は、テクニカルレポート「LabSolutionsレポートセットを活用したData Integrity (データの完全性)への対応」をご覧ください。
    UHPLC/HPLC,LC/MS Technical Report (テクニカルレポート) : https://www.an.shimadzu.co.jp/hplc/prominence/tec.htm

 

カラムマネジメント

機能紹介:カラムマネジメント

データインテグリティの観点からも分析で使用するカラムの管理が求められています。
LabSolutions カラムマネージャは、LC/GC/LCMSの分析で使用するカラム情報(名称、カラムID、内径、長さなどカラム仕様に関する内容)や、カラムを使用した分析結果、総注入回数などの確認および印刷ができ、効率的に分析カラムを管理することができます。

特長

カラムの使用状況・使用頻度を簡単に確認

カラムの最終分析日時や総注入回数、装置との接続状況などが表示されるため、カラムの使用状況や使用頻度を簡単に確認できます。

該当カラムを使用した分析結果を簡単に確認

カラムを使用した分析結果を、カラム毎に一覧で表示および印刷できます。表示内容は、装置名や分析日時などの条件での絞り込みができます。

カラム管理のオーディットトレイル

カラム管理のオーディットトレイルや変更の理由入力、カラムが設定されていない場合にデータの採取を禁止する設定など、カラム管理においてデータインテグリティ強化が図れます。

カラム情報を簡単に管理

すでに登録されているカラム情報を複製して登録できるので、効率的なカラムの管理ができます。

カラムの使用状況確認

カラム一覧ビューでは、LabSolutionsに登録されたカラムの使用状況を確認することができます。
一覧ビューでは、「カラムを使用した最終分析日時」、「最終分析者」、「カラムの総注入回数」、「カラム情報」、「ステータス」の情報が表示されます。
装置ツリーでも装置で使用されているカラムを確認することができます。

カラム一覧ビュー

カラムの分析履歴

選択されたカラムで行われた分析結果の履歴を表示・確認することができます。
分析結果の履歴は、装置名やプロジェクト名、サンプル名、分析者で検索することができ、素早く分析結果の履歴を確認することができます。

カラム分析履歴ビュー

動作環境

本ソフトウェアの動作には,LabSolutions DB / CS 6.81以上が必要です

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