UNIFESP(Universidade Federal de Sao Paulo)

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今回は,南米ブラジルのUNIFESP(Universidade Federal de Sao Paulo;サンパウロ連邦大学)様に,トリプル四重極質量分析計LCMS-8040について,お話を伺いました。UNIFESP様では,他にもProminenceUFLCXR,GCMS-QP2010Ultra,IRPrestige-21などをお使いいただいております。

Customer

Dr. Diogo de Oliveira SILVA

Dr. Diogo de Oliveira SILVA
Professor

*お客様のご所属・役職は掲載当時のものです。

UNIFESP(Universidade Federal de Sao Paulo)
URL http://www.unifesp.br/index.php

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インタビュー

お仕事内容をお聞かせいただけますか?

サンパウロ連邦大学には6つのキャンパスがあり,Bio-organic & Bioanalytics (GBB)グループはDiademaキャンパスにあります。私たちのプロジェクトは,有機合成,薬物動態,環境分析,機構的研究,細胞シグナリングに関連しています。質量分析計 (MS,タンデムMS,LC-MS) はすべてのGBBの研究活動に関係していて,私たちのラボにおいてもっとも重要な技術となっています。

島津LCMS-8040をお使いになる目的はどのようなことですか?

合成中間体,天然物,代謝物や高分子の定量・定性分析に使用しています。

何名くらいの方が,どれくらいの頻度でお使いになりますか?

5名のGBBメンバーが,異なった目的のために,異なったレベルで使用しています。 使用頻度は時によって変わりますが,装置は24時間体制で週7日動いています。

島津のLCMS-8040を選ばれた理由は何でしょうか?

島津のHPLCシステムを使用した際に,快適に感じた経験があります。パフォーマンス,コスト,ベネフィットにも優れています。また,Shimadzu do Brasilスタッフとすばらしい関係を維持していることも理由のひとつです。

島津LCMS-8040の優れた点はどのようなところですか?

全体的に統合されたプラットフォームだということです (ソフトウエア,LC,MS)。バイオロジカルサンプルのルーチン分析の場合にも,とても堅牢で信頼性が高いです。長いバッチ分析(400サンプル)の後でさえ,イオンソースのクリーニングやキャリブレーションを必要としません。私たちのアプリケーションにとっては十分に感度が高いです。通常のサンプル注入量(0.1 - 20 uL)とスプリットしたLC流量(MSへは300μL以下)において,必要とされるLOQsを達成します。Survey MS モードは,多成分一斉分析やスクリーニングメソッドのために重要なツールです。

メソッド開発はどのように実施されていますか?

すべてのGBB アプリケーションに対し,メソッド開発が必要です。メソッド開発やバリデーションにおける私たちのバックグラウンドとしてはなじみやすく,直感的で総合的なソフトウエアが,その手順を実用的・効果的で,時間がかからないものとしています。

島津LCMS-8040を実際にお使いになった印象やご意見をお聞かせいただけますか?ソフトウエアに関してはいかがですか?

装置はすばらしいです。私がこれまで使用してきた島津装置の伝統的な堅牢性を持ち合わせたMSシステムです。11ヶ月前に納品されたのですが,Team Viewerによるリモートモードでの操作であっても,ソフトウエアがクラッシュしたりすることもありません。

島津の技術・製品やサービスについてのご要望をお聞かせください。

ルーチンアプリケーション向けのマニュアルや異なったレポート構造のテンプレートフォルダーがあれば,とても助かります。また,オンラインサービスサポートなどもあるといいですね。装置は万能なのですが,ファイルのマージや例えばボトムアッププロテイン解析のようなデータベース検索のための変換に対し,もっとオープンであるべきだと思います。アドバンストユーザーとして,異なったコリジョンガスを使ったり,別のキャリブレーション溶液を使ったりできると便利だと思います。

どうもありがとうございました。

インタビュアコメント

サンパウロ連邦大学(UNIFESP:Federal University of Sao Paulo)のDr. Diogo の研究室内にSBL(SHIMADZU DO BRASIL)との共同研究室を設け,トリプル四重極質量分析計LCMS-8040を設置させていただいています。
Dr. Diogo には血漿中の薬物分析をはじめ,環境関連,化学関連の分析等,幅広い分野でLCMS-8040をご使用いただき,非常にご満足いただいています。
先生の非常に明るい性格,精力的に研究に取り組む姿勢には学ぶべき点が多く,有意義な時間がすごせました。
今後も,Dr. Diogo と協力しながら,お客様へ多くのソリューションを提供していきたいと思っています。

Shimadzu do Brasil Comercio Ltda.(SBL)

島津製作所はブラジルを拠点として南米大陸のお客様をサポートしています。 南米大陸に事務所が設立されたのは1980年のこと。1998年に販売 子会社としてShimadzu do Brasil Comercio Ltda.を設立しました。 SBLがサポートするのはブラジルをはじめアルゼンチン,チリ,ウルグアイ, パラグアイ,ペルー,ボリビア,キューバの7カ国です。日本からは時差が 11~13時間,地球半周分もの距離がありますが,様々なご要求に対してお客様 をお待たせしないよう,SBLのみならず代理店の担当者とのコミュニケーション を密にし,迅速に対応できる体制をとっています。SBLにはラボを備え, お客様向けの製品トレーニングやメンテナンス講習会などを幅広く実施しています。 SBLの他,各国の代理店様が島津製作所の製品販売とサポートを行っています。